日吉神社

郡上市白鳥町二日町(平成20年11月22日)

東経136度51分0.3秒、北緯35度53分59秒に鎮座。

 この神社は白鳥高原駅の南南東約1.2km、156号線に面して鎮座しています。道端に建つ社号標を右に見ながら鳥居を潜り、雪景色の中の参拝となりました。参道は一面の雪で、足跡もなく私達が今日初めての参拝者のようです。秋田県の山奥では「東京の人は暇だね〜。」と呆れられましたが、この雪の中、地元の方も何も好きこのんでの神社への参拝は考えないようです。改めて自分たちの酔狂さ加減を感じさせられました。境内は市道を挟んでその向こう側の石垣上に造られ、正面奥に大きく開放的な拝殿が建っています。この拝殿の造りはこの地域独特の特徴を持った物ですが、この社は特に拝殿内に造られた向拝と彫刻が立派でした。この様な造りは冬の大雪対策から考えられた物かな?と夫と話し合っています。拝殿右側を廻って本殿へ向かう途中には小さな瀧が造られていますが、修験者の修行場だったのでしょうか?奥には脱衣場のような建物が建っています。本殿は立派な鞘堂に納められていました。

 御祭神:大山咋命、大己貴命
 由緒:宝治2年(1248)鎮守ご神体21体を金剛寺山の麓に安置しましたが、その後大破して13体となりました。
 明暦4年(1658)再建されましたが、その後乱心者により放火され由緒書きは焼失し、9体が焼失しました。元禄12年(1699)再建されましたが、その砌盗難に遭いご神体2体を紛失してしまい、残り2体を安置しました。
 部落からこの社までは、遠く且つ道路が険悪なので参拝には不便をきたし、明治19年氏子一同が協議の末現在地への移転を願い出て、同20年9月13日許可を得て移転しました。

神社入口
社号標
「村社日吉神社」
入口に建つ明神鳥居
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
他地域の拝殿とは異なり、この地域では拝殿内に向拝が造られています。
向拝彫刻・唐獅子牡丹
木鼻・狛犬
手水舎 境内右奥に設えられた修行場
本殿鞘堂
本殿
境内社 雪景色の中の紅葉