白山神社

郡上市白鳥町中津屋1228-1(平成20年11月22日)

東経136度52分29.28秒、北緯35度51分8.4秒に鎮座。

 この神社は大中駅の北東約400m、東海北陸自動車道高架東すぐに入口があります。
 入口の鳥居左右には寺号標「長滝寺六谷六院ノ一十禅寺」、社号標「村社白山神社」と二基の標があり、嘗て神仏混淆の時代、白山信仰の美濃側の中心地であった白鳥町長滝寺(現長滝寺、長滝白山神社)の六谷六院三百六十坊の一・十禅寺だったようです。
 境内には三日前に降った雪が若干残り、そろそろ最終段階に入った紅葉の落ち葉を踏みしめながらの参拝となりました。正面石段の上には横に幅広い平入りの拝殿が建ち、拝殿裏の神門前には昭和52年生まれのデフォルメ化されたライオンに近い狛犬が居ます。板塀内の本殿は向拝彫刻や木鼻の彫刻が施された素晴らしいもので、縁にはかなり古いと思われる笏谷狛犬が居ました。
 落ち着いた雰囲気の素敵な神社でした。

 この社に案内は無く、御祭神は菊理媛神(白山比盗_・白山権現)と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 10月上旬に中津屋八幡神社と共に、八幡城主・遠藤慶隆の関ヶ原合戦の凱旋を祝って踊りはじめられたと伝わる、県無形民俗文化財指定・嘉喜踊りが奉納されているようです。

社頭
寺号標「長滝寺六谷六院ノ一十禅寺」
社号標「村社白山神社」
入口の明神鳥居
参道と境内の様子
拝殿
本殿神門前にいる昭和52年生まれの狛犬
狛犬というよりもライオン…というに相応しく、デフォルメ化した鬣が特徴的な狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和52年(1977)10月建立)
本殿前の神門
本殿
本殿向拝彫刻・龍
本殿木鼻・狛犬と象
本殿縁にいる建立年代不明の笏谷狛犬
扁平な頭上で鬣が短く、牙が可愛い、典型的な笏谷です。この感じ、結構古そうですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
鎮守の杜の様子