八幡神社

郡上市白鳥町二日町(平成20年11月22日)

東経136度50分48.14秒、北緯35度54分29.88秒に鎮座。

 この神社は白鳥高原駅の南東約250mに鎮座しています。156号線から見える神社の遠景は境内の右端に鳥居が建ち、玉垣も何もない明るく開放的な感じの神社で、社殿が建つ北東に固まって鎮守の杜が形成されています。雪の中の参拝でしたので、参道がどのように付けられているのかは不明ですが、社殿は鳥居から90度左に曲がった社地北の中央部分に南面して建立されています。入母屋造りで開放的な拝殿はこの地域独特の造りで、本殿は玉垣内に建てられ、猫のような若々しい狛犬がお護りしていました。
 又境内には天満宮と神明神社が祀られていましたが、神明神社鞘堂内には素人が造ったような素朴なはじめちゃんが一体だけいました。

 この社に案内は無く、御祭神は誉田別命と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

神社遠景
社号標
「村社八幡神社」
入口の明神鳥居
手水舎 ご神木
拝殿
本殿玉垣
本殿玉垣内、明治33年生まれの狛犬
耳が立ち、猫のような狛犬です。顎の下の鬣は細くストレートに線書きされ、後頭部から背中にかけては、阿は短い縦ロールが何段にもなり、吽は長めで毛先がカールしています。前足付け根が太く逞しく、尾は背中に張り付いていますが鬣と同様な形状になっています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治33年(1900)1月建立)
本殿
境内社:天満宮 境内社:神明神社
神明神社鞘堂内にいる一体だけのはじめちゃん
左右のお腹下の繰り具合が違ったり、顔の彫りもなく尾も有りません。如何にも作りかけか、素人が彫ったような感じの狛犬です。大和町島の八幡神社でお会いした石工さんが、「この地域では一般の農家の方達なども石垣を組むお手伝いをしたりして石に関わることもあり、my鑿と金槌を持っていて、自分で彫った狛犬を神社に奉納する習慣もあった。」とお話ししていらしたので、もしかしたらこの狛犬もそうなのかもしれません。