葛懸(かつらがけ)神社

岐阜市池ノ上町3-47(平成20年11月24日)

東経136度44分46.55秒、北緯35度25分38.16秒に鎮座。

 この神社は長良川右岸の土手近くに鎮座しています。社地はそれほど大きな神社ではありませんが、土台が柱のみで造られた拝殿は、元は檜皮葺きの屋根と思われる重厚な造りで唐破風が付けられ、流造の本殿も彫刻が施された華麗な建物です。社殿脇には藤棚が設えてあり、神楽殿も現役の様です。

 御祭神:葛懸明神、県明神、水除神
 祭礼日:12月第2土曜日(みそぎ祭)
 境内社:白菊稲荷神社等
 由緒:この社の創建時期は不明です。平安時代の『国内神名帳』では正六位上葛懸明神とされています。水の神を祀る神社で、往時は長良川堤防上に鎮座していましたが、昭和13年(1938)、長良川の改修工事のために現在地に遷座されました。銀幣社に指定されています。
 みそぎ祭の起源は不詳ですが、室町時代の応永年間(1394)の大飢饉の年から重要な祭儀となり、天文3年(1534)大洪水以前は神社前の大池で行われていましたが、それ以降は長良川で行われています。越中ふんどしを着けるようになったのは大正3年(1914)以降で、それ以前は全裸で行っていたそうです。

社号標 入口と境内の様子
拝殿前、鈴しょうわ狛犬
(昭和16年(1941)10月建立)
拝殿
本殿脇にいる狛犬。狛犬の拡大写真はこちらで
(大正2年(1913)建立)
本殿
ご神木脇の末社 ご神木
社殿右側に祀られる白菊稲荷神社
神楽殿