比奈守神社

岐阜市茜部本郷2-67-1(平成20年11月24日)

東経136度45分23.55秒、北緯35度23分19.7秒に鎮座。

 この神社は21号線・茜部本郷信号から157号線を北に400m行き、左折して100mほど進むと右側に鎮座しています。
 昔は広い社域を持った神社だったようで、一般道に鳥居が建ち、道路脇には沢山の奉納燈籠が建ち並んでいます。
 境内入口にも大きな燈籠が建ち、参道はモミジの紅葉が真っ盛りでとても綺麗でした。社号標には「延喜式内比奈守神社」とあり、下調べをしない私達にもこの社が古社である事が分かりました。拝殿はコンクリート製でしたが、本殿は元禄年間以降の建立で、脇板には大垣市禾森町・手力雄神社と同じく木彫狛犬のレリーフが取り付けられていました。
 又参道途中には豊受神社、豊川稲荷大明神、秋葉神社、津島神社等の境内社が点在しています。

 御祭神:応神天皇、神功皇后
 例祭日:4月3日
 境内社:豊受神社、豊川稲荷大明神、秋葉神社、津島神社
 由緒:式内社の美濃国厚見郡比奈守神社に比定されている神社ですが、他にも同じ岐阜市内の手力雄神社という説もあります。
 この社の創建時期は不明です。一説では、比奈は飛騨または夷のことであり、この地は大和朝廷の最前線の守りの場所であり、飛騨からの夷の攻撃に対する拠点とされていますが、地形的には尾張との境である境川(安土桃山時代以前の木曽川)に近いことから、尾張からの夷の攻撃に対する拠点とも推測されているそうです。
 社殿は明応4年(1495)兵火により焼失し、再建は元禄年間以降であり、本殿以外は昭和50年以降の再建です。
 江戸時代は「飛田森神社」と称していましたが、明治6年(1873)に現社名に戻され、郷社に列しました。

参道入口の台輪鳥居
一般道と共通の参道には
沢山の燈籠が奉納されています。
境内入口
モミジの紅葉が冴える参道 社号標
「延喜式内比奈守神社」
拝殿前、大正8年生まれの狛犬
口髭を生やしてダンディーな中年おじさんの様な狛犬です。阿は玉を持ち、吽は子狛を連れています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正8年(1919)8月建立)
拝殿
拝殿内の様子

本殿左右から
本殿脇板に居る狛犬達
境内社:豊受神社
境内社:豊川稲荷大明神
境内社:秋葉神社、津島神社