乗政八幡神社

下呂市乗政(平成17年8月23日)

下呂市内から国道41号線で南下、小川の信号で国道257号線に入り5kmほどで宮地の信号から440号線に入ります。そして乗政川沿いに約2.4km乗政温泉の先左側にこの神社は鎮座しています。旧村社で無人社であるにもかかわらず、境内も社殿も綺麗に清掃され気持ちの良い神社でした。ここの拝殿は江戸時代の建立で市指定文化財、境内入り口すぐに綺麗な薄紅色の花を咲かせていたサルスベリも、天然記念物の指定を受けています。この樹は、中国南部原産の落葉樹で、高さ約8メートル、根元の周囲は約2・5メートルの古木で、植えられた由来や年代は不明ですが、樹齢は推定200年といわれています。このほか狛犬ファンには見逃せない、はじめタイプの狛犬が3対、稲荷社にははじめ狐がぞろぞろと居て、こんな神社は見たこと無いとウキウキドキドキしながらの撮映会でした。

(享保13年(1728)7月建立)

(弘化4年(1847)建立)

狛犬の拡大写真はこちらで

社号標と神社入り口

天然記念物指定の
サルスベリと境内の様子

江戸時代建立で
市指定文化財の拝殿

はじめちゃんが居る弊拝殿

神明造りの本殿

弊拝殿内のはじめちゃん。こんな風に左右に3体ずつ置かれています。

左右とも中央にいる一番大きなはじめちゃん。阿吽が反対で、顔がひしゃげたようにまくれ上がっています。眉間には数本の鬣、鼻筋には2本の筋が入り、口髭も蓄えているようです。アーモンドアイで、上から見るとオルメカの翡翠の仮面に似ているような・・・。

内側から

外側から

上から

左端と右から2番目にいるはじめちゃんです。阿吽とも上向きで、首全体に巻かれたような鬣の筋が特徴的です。目が大きく眉間の2本の線は何を表しているのでしょうか。この子も一人前に口髭を蓄えています。

内側から

外側から

上から

左から2番目と一番右にいるはじめちゃんです。上の2対とは120年の差があります。肌は滑らかで顔は殆ど長方形、鼻筋が通り眠たいような眼をしています。阿は耳を立たせ、吽は伏せています。何とか創意工夫の跡を見せたいという石工さんの苦心の跡が見られるようで面白いと思いました。でも、もしかしたら狐かも・・・。

(享保13年(1728)7月吉日建立)

内側から

外側から

上から

境内社・稲荷神社

社殿前の様子

さあ、はじめきつねさんの大集合です。

一番大きく堂々としていて、貫禄十分なはじめきつねさん

お次はしょぼん、えっへんの対照的なはじめきつねさん

進化しはじめた感のある優しげなはじめきつねさん。

この子達はもう完全に普通のお狐さまです。
でもここの子は皆にこやかで優しい子達ばかりです。