久津八幡宮

下呂市萩原町上呂(平成17年8月22日)

高山本線・飛騨萩原駅の北約1.8km、国道41号線・久津八幡前バス停右側の、高山本線の踏切を越えたところに、この神社は鎮座しています。飛騨二の宮として、南飛騨の総鎮守として崇敬されてきたこの神社の創建は、案内板によると、仁徳天皇65年(377)難波子武振熊命が両面宿儺を征伐の折り応神天皇の霊を奉祀したのが始まりとされ、平治の乱(1159)において兵の徴集のため源義平が飛騨に入国し、鶴岡八幡宮の神霊を勧請奉祀したのを当宮の鎮座とする、とあります。詳しくは下記写真にてどうぞ。応永19年(1412)再建の本殿は、天正9年(1581)再建の拝殿とともに国の重要文化財で、中世の建築様式を今に伝えています。本殿南側の妻[つま]に施された「鳴いたウグイス」や、拝殿軒の「水呼ぶ鯉」の彫刻は飛騨の匠の手により作られたもので面白い伝説が残っており、境内の夫婦スギは樹齢1200年で国の天然記念物です。また狛犬ファンには、宝物として鎌倉時代中期の高麗犬がいますが、拝見は出来ませんでした。

駐車場からの入り口

正面入り口前の踏切

神社正面入り口

「水呼ぶ鯉」の彫刻が軒下にある拝殿

境内の様子

弊拝殿

妻に「鳴いたウグイス」が施されている
優雅な流れ造りの本殿

境内社・美魂神社入り口

美魂神社社号標と社殿

国の天然記念物、
樹齢1200年以上の夫婦杉

鎌倉時代中期の高麗犬。日枝神社、
山神神社、剱緒神社にあった木彫荒削りの
狛犬はこういう伝統を踏まえたものだった
ことがここに来て分かりました。