郡山市安積町荒井(平成17年10月10日)
この神社は郡山駅の南西約4km、安積町荒井字安倍の北井地区に鎮座しています。創建は分かりませんが、江戸時代の二本松藩地誌の「相生集(大石良種著)天保12年(1841)」によると、御祭神となっている安部継守公が延暦10年(791)9月5日安積郡大領(郡司)に糧納献上して、外正8位から外従5位下叙任」とあります。御祭神は耕高彦根命と安部継守公の二柱ですが、耕高彦根命とは大国主命の子供の事代主命・建御名方命と並ぶ三兄弟の一神です。また安部継守公は地元の豪族安部氏一族のお一人ですが、神話の神様と地元の豪族安部氏が、この地の開拓に尽くされたリーダー的存在であり、ともに御祭神として祀られている意味と意義を考えると大変感慨深く思いました。(郷土の歴史のページ参照)
(石工・南町 箭内 昭和32年2月8日建立)
神社入り口
境内二の台輪鳥居
鳥居の扁額
拝殿
正面から
斜め
前方から
裏側から
後ろから
面白い狛犬です。昭和32年といったら石工さんも狛犬がなんたるかを十分知っていたはずで、その上で敢えてこのニホンザルに似た狛犬を造ったのでしょう。鬣、尻尾、阿の玉など大きな渦巻きカールや模様など丁寧に彫ってありますし、吽の子狛の仕草がとても可愛いです。
本殿覆い屋
末社・稲荷社
末社・疱瘡神
末社