淡島神社

伊達市保原町上保原小性山(平成19年8月25日)

 この神社は阿武隈急行・高子駅の東約500mに鎮座しています。閑静な佇まいを見せる神社で、境内左手から山頂に向かう白雲洞参道の石段両側には、参拝者を迎えるかのように石塔が建ち並び、まるで霊場のような雰囲気が感じられます。その裏山山頂にはゴツゴツとした巨岩の岩穴の中に、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来が祀られ、かつて岩の裏手からは曲玉などが出土したことから、ここは奈良時代の遺跡といわれています。

 御祭神:少彦名命
 例祭日:4月上旬
 由緒:慶長16年(1611)法印境宥教が薬師如来と共にこの地に奉祀したと伝えられます。医薬の神、造酒の神で、淡島様とは粟の栽培が上手なことから出た名で、五穀豊穣の神様として信仰され、4年に一度山車を従え遷宮されるとのことです。
 明治9年、神仏分離により淡島神社と薬師堂を分割し、明治12年には村社に列しました。

神社入口
拝殿 本殿
社殿脇の庚申塔等の石碑群
「高子二十境 白雲洞」
案内板
境内左から続く
岩谷山頂への参道
参道に建つ庚申塔などの石碑群
白雲洞入口
観世音菩薩、阿弥陀如来、
薬師如来が祀られる白雲洞
鳥居右側の鐘楼