高良玉垂神社

三井郡大刀洗町本郷4800 (平成25年12月25日)

東経130度37分30.21秒、北緯33度22分48.65秒に鎮座。

この神社は、大刀洗町役場の北1km程の辺り、本郷の街中に鎮座しております。

建久元年(1190)筑前高祖城主原田種直の子種朝が三原氏を継ぎ三原城に入城しました。このとき筑前筥崎宮に願い出て高良新宮の神霊を分祀し城内に奉り三原城の守護神としました。その後延元3年(1338)城中では兵火にかかる恐れがあるとして、三原種昭が現在の地に奉祀し、相殿に八幡神、住吉神を合祀しました。
境内には庚申尊神・猿田彦大神などの石碑や各種の神々も奉られ、現在に至るまで三原郡の宗廟として、また、この地方の鎮守の宮として尊崇されています。
神門は、入母屋屋根の八脚門で、左右に木像を祀る随神門の形式です。規模は梁間3間・桁行3間。親柱を太めの丸柱、控えを角柱とし、中央の出入り口頭上に本蟇股付虹梁を架け渡した簡素な造りの建物です。文化4年(1807)の建造です。
本殿は、全面に庇を付けて屋根を葺きおろす三間社流造の形式です。建物全体は玉石積の基壇の上に造られ、縁は指肘木で支えています。妻飾りは張出して、出組の上に二重虹梁大瓶束をのせ、装飾豊かな彫刻で仕上げている点に特徴が見られます。天保14年(1842)の建造です。
大刀洗町内では数少ない神門が残る神社として貴重なものです。神社ゆかりの年中行事に「獅子追い行事」などがあります。
大刀洗町教育委員会

神社遠景

参道入口

神額

随神門

随神様
随神門内の木造狛犬。拡大写真はこちら。

境内

拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。
(天保11年(1840)庚子3月建立)

本殿


粟島神社


猿田彦大神

猿田彦大神を護る狛犬。拡大写真はこちら。
(明治46年(1913)建立)


庚申尊神

庚申尊神を護る狛犬。拡大写真はこちら。
(明治42年(1909)己酉如月建立)


末社

御神木