宇原神社
京都郡苅田町馬場410(平成22年4月3日)
東経130度58分38.81秒、北緯33度46分34.06秒に鎮座。
この神社は日豊本線・苅田駅の南西約750mに鎮座しています。64号線と254号線が交差する信号角に一の鳥居が立ち、そこから参道は西に80m程伸びています。一の鳥居傍には猿田彦大神が祀られ、鳥居付近からも大きな鎮守の杜が遠望できます。
神社入口に着くと、予想していた様に右手には豊かな鎮守の杜が広がり、参道は左端に付けられています。そして、入口に立つ二の鳥居を潜るとすぐに狛犬が居て私達を喜ばせてくれましたが、何とこの社には5対もの狛犬が居ました。それも玉乗り、浪速、岡崎、陶器製と様々な種類の狛犬で、狛犬ファンにはとても嬉しい神社です。
参道を進むと右手に神池があり石橋が架かっています。そこから社殿までは50m程でしょうか、参道境内社殿共に非常に良く整備され、綺麗に清掃され、もう夕方の6時をとっくに過ぎた時間の参拝で、やや疲れ気味でしたが、気持ちのいい参拝が出来ました。
社殿も周囲の大樹の緑にマッチした重厚な造りで素晴らしく、境内社なども手入れが行き届き丁寧に祀られていました。
御祭神:彦波瀲武鵜茅草葺不合尊、彦火々出見尊、豊玉姫尊
祭礼日:歳旦祭・1月1日、元始祭・1月3日、どんど祭・1月15日、節分祭・2月3日、紀元祭・2月11日、祈念祭(春祭)・4月22日、夏越祭・7月30日、例大祭・9月20日〜10月4日、明治祭・11月3日、新嘗祭(秋祭)・11月23日、獅子祓・12月1日〜10日、天長祭・12月23日、除夜祭・12月31日、月次祭・毎月1日
境内社:三社
由緒:太宰管内誌には「当社棟札銘文に奉建立宇原八幡宮宝殿一宇伝々、天正9年(1581)伝々」とある。
又、口碑に、此地は彦火々見命、豊玉姫命の海津宮より還り来まして、葺不合尊を産み給うた地なりと伝える。
明治6年郷社に列した。
(「神社名鑑」より)
この社は厄除開運、安産祈願で有名です。境内には、石塚山古墳(九州最大・最古の前方後円墳)から出土した「三角縁神獣鏡」が納められています。これは、女王卑弥呼が魏からもらった宝器の一部と言われています。
この社の県無形文化財「かんだ山笠」は約560年の歴史を誇り、最終日神幸祭において山車同士の激しいぶつかり合いが見所のようです。
64号線と254号線が交差する信号角に立つ一の鳥居 |
|
鳥居左後ろに祀られる猿田彦大神 |
|
社頭 |
|
神社入口に立つ二の鳥居 |
社号標 |
|
|
二の鳥居後ろに隠れるようにいる大正15年生まれの狛犬
大きな玉乗りですが、顔つきが広島型とは異なり、この地で制作されたものと思われます。長い垂れ耳で、大きな小鼻、愛嬌のある狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで |
|
|
(大正15年(1926)9月建立) |
神池と神橋 |
|
参道の様子 |
|
境内入口に立つ三の鳥居 |
|
境内の様子 |
|
拝殿前、昭和58年生まれの岡崎現代型狛犬 |
|
|
(昭和58年(1983)10月吉日建立) |
妻入り唐破風付きの拝殿 |
|
流造りの本殿 |
|
境内社を護る強面の陶器製狛犬
吽には小さな突起があります。身体中の瘤や獅子紋が怪獣を彷彿とさせていますが、足などに補修の跡が見られます。
狛犬の拡大写真はこちらで |
|
|
境内社 |
神楽殿? |
|
|
神輿倉 |
境内社?社務所? |
|
|