櫛原天満宮

久留米市東櫛原町1324(平成23年8月5日)

東経130度31分28.7秒、北緯33度19分7.46秒に鎮座。

 この神社は櫛原駅の北西約300mに鎮座しています。
 入口は三叉路に面しており、玉垣に囲まれています。明神鳥居を潜り参道を行くと、落ち着いた感じの神門が建立され、元は涸れ池に架かっていたのでしょうか?  神橋を渡ると、社務所、手水舎を経て社殿の建つ境内が見えてきます。境内正面にはコンクリート造りの拝殿と本殿が建立され、周囲に数々の境内社が点在しています。
 又、一の鳥居と神門間に一対、二の鳥居と神橋間に一対、境内入口に一対、末社に二対、裏参道に一対、手水舎に蛇口狛犬が一体の計六対と一体の狛犬がいて私達を大いに喜ばせてくれました。
 町中の神社ですが、参道や境内周囲に木が植えられ、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。又、良く手入れされた境内では子供達が遊んでおり、地域の人々に親しまれている神社…と言うことが実感できる、親しみやすい雰囲気を持った神社でした。

 御祭神:菅原道真公
 祭礼日:1月1日・歳旦祭、2月11日・紀元節祭、5月中旬・氏子祭、6月30日・大祓祭、8月25、26日・夏祭 (通称 よど)、11月中・七五三詣り、11月15日・七五三祭、11月29日・例祭、12月31日・大祓祭
 境内社:恵比寿神社、廣瀧社、八底龍王神社、英彦山神社、伽覧社、山王社、琴平社
 由緒:当神社は、後鳥羽天皇の御代、文治5年9月(西暦1189年)御分霊を仰ぎ、当地区の鎮守の神さまとしておまつりされました。
 天文年間(西暦1532年から1554年)のいくさによる災害で、それまでの444年間の古い記録が残念なことになくなってしまい、正確なことがわかりません。 鎌倉幕府をひらいた源頼朝がご創建したとも伝えられていたようです。
 赤穂浪士の討ち入りがあった年、元禄15年(西暦1702年)の春に、村長貞宣が、寄付募集によりご神殿を、享保4年(西暦1719年)8月11日、貞興が、拝殿をつくりました。この年、郡中四社の一つに加えられ、天明2年(西暦1782年)から藩主有馬氏により毎年祈祷料としてお米三十包みがお供えされるようになりました。
 明治6年(西暦1873年)5月に社格が郷社になりました。郷社は府県または市からお供えを受けます。大正12年(西暦1923年)1月11日、神饌幣帛料供進神社として福岡県より指定されています。
 今の神殿は、昭和37年4月御鎮座775年大祭の奉賛事業として、社務所は昭和51年4月御神忌1075年大祭の奉賛事業として、昭和63年4月御鎮座800年大祭の奉賛事業として神楽殿の改築をしました。
 当神社の夏祭(よど)は、毎年8月25日、26日の2日間、氏子がご祭神のおみたまをおなぐさめし、あわせて氏子の平穏無事と氏子の懇親の場として古代より伝えられています。
(「櫛原天満宮公式サイト」より)

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社頭
入口に立つ一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
参道脇にいる大正15年生まれの狛犬
相変わらず筑後型狛犬の力強さや前足の置き位置等の類似点はありますが、角がとれ、顔の表情は幾分柔らかくなり、他地域からの影響があったのではないかと感じられます。
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(石工・松重治郎 大正15年(1926)4月建立)
神門
参道に立つ二の明神鳥居
参道の様子
参道脇にいる文久3年生まれの狛犬
極端に強調した感はありますが、これぞ筑後型狛犬…と思われる典型例です。
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(文久3年(1863)癸亥4月吉日建立)
神橋
参道の様子
境内全景
手水舎ととても珍しい蛇口狛犬
上の境内入口
上の境内入口にいる天明8年生まれの狛犬
この地域で全盛を誇った筑後型狛犬の少し前に出現した細身の狛犬です。体型はスマートで滑らか、女性的な感じがしますが、顔つきは結構しっかりして風格を感じさせます。鬣の彫りの深さや前足を前後にスライドさせている所など筑後型狛犬と共通した特徴も見られます。
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(天明8年(1788)戊申8月吉祥日建立)
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
拝殿内に飾られた三十六歌仙額


本殿
境内社:廣瀧社
石祠の境内社 石祠の境内社二社
石祠の境内社とそれを護る狛犬
小さな石祠を護るような形で置かれている狛犬ですが、もしかしたら先代さんかも知れません。筑後型の狛犬ですが、阿は顔面が崩れてしまいました。江戸時代の物と思われますが、脆い材質なのか風化が激しいようです。
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境内社:八底龍王神社
境内社:恵比寿神社
境内社:英彦山神社・伽覧社
英彦山神社・伽覧社を護る昭和9年生まれの狛犬
やや変形した筑後型の狛犬ですが、ころんとしてとても可愛い感じがします。
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(昭和9年(1934)4月吉日建立)
境内社:山王社
古札納め所? 神楽殿
ご神木
裏参道入口
裏参道入口を護る明治32年生まれの狛犬
厳めしく力強い筑後型の狛犬ですが、吽の耳や尾に損傷が見られます。
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(明治32年(1899)3月吉日建立)