大山祇神社

北九州市小倉南区呼野(平成22年4月4日)

東経130度51分44.51秒、北緯33度44分52.06秒に鎮座。

 この神社はJR日田彦山線・呼野駅の南西約500mに鎮座しています。
 一の鳥居は旧国道322号線に立っており、石段を上がると狛犬がいて嬉しかったのですが、もっと驚いたのは石段を上がるといきなりJR日田彦山線の線路が現れた事です。踏み切りもなく、今はこの参道を使って参拝する人も居ないのでしょうが、地元人でない私達には他にすべが無く、そのまま線路を渡ってしまいました。丁度電車もやって来たので、「鉄ちゃん、鉄子さん」気分で、電車をパチリ。
 線路を渡ると民家の間に参道が150mほど続きます。長閑な風景にゆっくりと歩いていると、突き当たりに二の鳥居が立ち、豊かな森の中に神社が鎮座していました。参道左には県指定天然記念物・大公孫樹が聳えていますが、未だ新芽も出ていない状態で、「この木の紅葉も見たいなぁ。」と思わせられる風景でした。
 境内には神楽殿か長床と覚しき開放的な建物の後ろに、拝殿、本殿が建立され、末社の三社見られました。

 御祭神:大山祇大神、木花咲夜姫神、素盞嗚尊、誉田別命、金山彦命
 祭礼日:1月2日・新年祭、1月15日・どんど焼き、5月4・5日・祇園祭
 境内社:三社
 由緒:今を距ること1270年の古、人皇第42代元明天皇和銅年中此地に銅鋼の採掘をなすに当り霊夢の神託により鉱山の守護の神として創めて奉祀せるものなり。
 越えて47代淳仁天皇の天平宝字8年従五位下在味朝臣伊与磨の豊前守となりし時専ら銅鉱及び金鉱の採掘をなし更に57代陽成天皇の元慶2年太宰府に詔して宇佐八幡宮の神鏡を鋳造をせらるる為この地の銅を掘らしめたる等謂ゆる鉱山守護の神たる事は豊前誌及当社の縁起書に明らかなり。
 後陽成天皇の御宇慶長年間細川忠興公鉱山採掘の業を盛んにせられし頃境内拡張社殿造営のことあり。
 後素盞嗚尊祀りそなえたるにより里人祇園社とも称す。
 社頭に大銀杏樹あり昭和37年7月26日県天然記念物の指定を受ける。

旧国道322号線に立つ一の鳥居 鳥居に架かる額
参道入口
石段上にいる建立年代不明の狛犬
「何を見るためにそんなに首を伸ばしているの?」と、思わず聞きたくなるほど、上体を引き上げています。滑らかで女性的な体つきのこの狛犬は、この地域では他に見かけませんでした。鬣や尾の渦が大きく、毛並みが綺麗です。
狛犬の拡大写真はこちらで
石段を上がるといきなりJR日田彦山線の線路が現れ、ビックリ!!。
狛犬の写真を撮っていたら、丁度運良く電車がやって来ました。ローカルな景色、中々良かったですよ。
線路を渡ると民家の間に参道が150mほど続きます。
社頭
境内入口に立つ二の鳥居。額には「山神社」と書かれています。
石段参道の様子
境内の様子
神楽殿?
拝殿
本殿
末社三社

県指定天然記念物・公孫樹