天神社

嘉麻市牛隈321(平成22年4月4日)

東経130度44分29秒、北緯33度33分4.37秒に鎮座。

 この神社は211号線から牛隈地区の南端に近い道路を北東に入り、110m程進んだ突き当たりに鎮座しています。
 一の鳥居が立つ入口から入ると、二重に石垣が組まれた上に二の鳥居が立つ中境内があり、貴船宮が鎮座しています。中境内には万延元年生まれの狛犬と、灯籠の上に倒立と起立で一対の可愛い狛犬が居ました。
 中境内に立つ三の鳥居から急登の石段を上がると境内ですが、森に囲まれた静かな佇まいの中に、入母屋造り唐破風付きの開放的な拝殿と流造りの本殿、狛犬、神武天皇遥拝所等が点在しています。拝殿には天井絵も描かれていました。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

社頭
入口に立つ一の鳥居
石段参道の様子
中境内入口に立つ二の鳥居
中境内入口にいる万延元年生まれの狛犬
吽が小さな玉を踏む、この地域の標準的なタイプです。肉厚の垂れ耳をやや後ろにたなびかせ、胸を張った堂々とした姿をした狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(万延元年(1860)秋月吉日建立)
この狛犬は灯籠の上にいた物ですが、狛犬の撮影に夢中になり、灯籠そのものを撮すのを忘れてしまいました。阿吽の位置が反対で、且つ又、阿は逆立ち、吽は立ってお手をしているという、倒立と起立の一対です。吽の右手が欠けてしまったのが可哀相。
狛犬の拡大写真はこちらで
下の境内に祀られる、境内社:貴船宮
貴船宮社殿内の様子
三の鳥居 三の鳥居に架かる額
上の境内へと続く石段参道
境内入口に立つ注連柱
上の境内に立つ四の鳥居
境内の様子
拝殿前、大正3年生まれの狛犬
この狛犬も、吽が小さな玉を踏む、この地域の標準的なタイプですが、顔が大きく、三頭身という体型の所為で、若々しく…というか幼い感じがします。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正3年(1914)11月吉日建立)
入母屋造り唐破風付きの開放的な拝殿
拝殿天井絵
流造りの本殿
神武天皇遥拝所 末社
御神木