千手(せんず)八幡宮

嘉麻市千手2153(平成22年4月4日)

東経130度42分58.95秒、北緯33度31分13.17秒に鎮座。

 この神社は千手小学校の南約300mに鎮座しています。私達は境内正面の南参道から参拝しましたが、本来は「中村バス停」前にある北参道が表参道なのかも知れません。
 神社は小丘上のこんもりとした森の中に鎮座しています。石段を上がると一の鳥居が立ち、参道右にが猿田彦大神碑が沢山奉納されていました。平坦な参道から又石段を上がると境内で、入口付近には倒立と直立で一対のアクロバット狛犬と、もう一対、重厚な人面顔狛犬がいます。境内奥正面には、入母屋造り、千鳥破風・唐破風付きの豪華な拝殿、流造りの本殿が建立され、境内社も祀られています。静かな時を過ごすには最適な、清々しい神社でした。

 御祭神は応神天皇、神功皇后、玉依姫命と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等については案内がなく由緒は不明です。
 千手八幡宮の社地は、秋月氏の家臣千手八太郎の居城・千手城だった場所だそうです。

社頭
入口の石段
一の鳥居 鳥居に掛かる額
参道右に祀られる猿田彦大神
参道の様子
境内入口
境内入口注連柱の後ろで隠れるようにアクロバットを披露している狛犬
明治29年生まれの倒立と直立の一対です。阿は玉乗り、吽は人間のように後ろに体重を掛け腰掛けています。こんなにユニークで面白い格好を、始めに考えた石工さんは何方だったのでしょう。時間を遡る事が出来たら、是非お会いして発想の原点をお聞きしたいですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治29年(1896)丙申2月21日建立)
参道・境内の様子
境内にいる人面顔狛犬
建立年代は台座に万延の文字が有ったので一応「万延元年」としましたが、もしかしたら違うかも知れません。吽は小さな玉を踏み、この地域の狛犬の造りですが、耳は肉厚で大きく、平面的な顔が人間を思わせます。太股と太く短い尾が特徴の一つです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(万延元年(1860)建立)
入母屋造り、千鳥破風・唐破風付きの豪華な拝殿
拝殿屋根飾り
拝殿向拝下彫刻
拝殿木鼻・狛犬
象眼が填め込まれていますが、吽の方は外れてしまいました。
流造りの本殿
本殿木鼻・龍
境内社:匠神社 境内社:若宮神社、福知神社、福部神社、五穀神社、天神社、大山祇神社、稲荷神社
境内社:天満神社、須佐神社、神明社
鎮守の杜
北参道の様子
北参道入口
北参道入口右側に祀られる境内社:五穀神社