老松神社

嘉穂郡桂川町土師3161(平成22年4月4日)

東経130度41分4.47秒、北緯33度33分50.36秒に鎮座。

 この神社は66号線沿いに鎮座しています。街中にありますが、大きな鎮守の杜があり、自然が残された静かな神社でした。
 入口には「村社老松神社」と書かれた社号標が立ち、石段を上がり玉垣内に入ると鳥居。参道には注連柱が立ち、神橋が架かり、警護役の天保15年生まれの狛犬もいます。
 境内にはいると大正7年生まれのライオンを彷彿とさせる、力強い狛犬がいて、参拝者をギョロリと睨み付けています。 拝殿内は綺麗に整理され、随神さんと木製神殿狛犬が鎮座していました。白壁、朱の柱の銅葺き屋根を持つ流造りの本殿はとても綺麗でした。境内社も数々祀られています。

 主祭神:大国主神、祭神:大物主神、事代主神、菅原道真神、吉祥女
 祭礼日:4月第4日曜日、9 月22日〜9月23日
 境内社:菅原神社、大山祇神社、興玉神社、福部神社、貴船宮
 由緒:創建年代詳かならず。社の記録に依れば遠く神代の昔 大己貴命 少彦名命と戮力一心 天下を経営給いし折り 吾西海下り蹕を此の土師の地に暫く駐め給いしと云う。
 後 人皇11代垂仁天皇の御宇 出雲の國の造 野見宿禰埴輪を造りて 殉死の者に易ゆるの功を賞して 土師臣の姓を賜い 又諸国に於て鍛地を賜うや 当庄をも其の一つに加え宿禰に賜う
 されば出雲より 土師連来たりて当庄を領し 出雲杵築の大社に鎮座の大国主命(大己貴命)を神代の時 暫く蹕を駐め給いし地に勧請して 土師宮と称し齊き祀る これ当社の濫觴なりと。
 その後 大物主神、事代主神を合祀せし処なるも年代詳かならずと云う。
 後一条天皇 万寿元年(1024)土師庄を太宰府天満宮に寄附せられ 神領となし給うに及び 土師宮の相殿に菅公、吉祥女を勧請して 御社号を老松大明神と改め 土師庄12ヶ村の総鎮守と定め給う。されば世々武将武家の崇敬篤く 社領も多く 祭礼も賑々しく 御繁栄の神社なりしと云う。降りて天正年間 豊臣秀吉公九州征伐の折 当神社秋月種寶に属せしに依り 神領を没収せられ 御繁栄の当神社も祭礼の多くが頽廃するに至る。その後土師のみの氏神として 幾度かの再建を経ながら四季の祭礼は継承されて今日に至る。

社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
「村社老松神社」
参道に建つ注連柱
参道途中にいる天保15年生まれの狛犬
吽が小さな玉を踏みつける北九州に類型の多い狛犬の一つです。やや豚鼻ですが、毛の流れが綺麗で、堂々とした感じの良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保15年(1844)甲辰11月吉日建立)
参道途中の神橋と注連柱、手水舎
境内にいる大正7年生まれの狛犬
鬣がふさふさとした、動物の王者ライオンを彷彿とさせる、力強い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正7年(1918)4月吉辰日建立)
境内の様子
拝殿
拝殿内の様子
本殿前に鎮座する随神さんと木製神殿狛犬
由緒正しき血統の狛犬さんのように見えますが、遠くて暗い社殿内、撮すのが精一杯でしたので画像は粗いです。
本殿
境内社:福部神社 境内社:大山祇神社
境内社:貴船宮 境内社
境内社:菅原神社
境内社 境内社
猿田彦大神 御神木