(いかづち)神社

糸島市雷山148 (平成22年4月5日)

東経130度13分37.06秒、北緯33度29分19.71秒に鎮座。

 この神社は標高955mの霊峰・雷山北中腹、564号線で紅葉の名所雷山千如寺からすこし登ったところに鎮座しています。
 県指定天然記念物・観音杉や公孫樹、イロハカエデ等の老樹が鎮守の杜を形成している、とても神聖な雰囲気が漂う神社でした。
 564号線の反対側には石段がつけられ、雷山千如寺からの旧参道が見えます。神社入口には注連縄の架かった注連柱や明神鳥居が立ち、苔むした境内には県指定天然記念物・公孫樹や保存樹のイロハカエデが聳え、秋の紅葉の見事さが想像できます。
 社殿の建つ上の境内入口は大正8年生まれの狛犬が護っています。向拝のない拝殿はお寺のお堂のように見え、2間社流造りの本殿はコンクリート造りでした。

 御祭神:瓊瓊杵尊、彦火火出見尊、応神天皇、神功皇后、久奈戸大神、住吉大神
 境内社:山神他一社
 由緒:霊峰・雷山は福岡県と佐賀県の境にあり、嘗ては全山に308の僧房が栄えた真言密教の道場であったと言われています。雷山は又の名を曽増岐山ともいわれ、曽増岐神社には上宮、中宮、下宮があり、雷神社はその中宮でした。因みに上宮は今も山頂付近に鎮座し、下宮は笠折大権現(現千如寺)といい、江戸時代には女性の参詣はここまでしか出来なかったそうです。古来から雨請いの祈祷が盛んに行なわれたところではあったようですが、江戸時代には黒田藩も雨乞いのために建立したと言われ、創建年代は不詳のようです。
(「雷山略史」参考)

神社前景(パノラマ写真)
県指定天然記念物・観音杉
「観音杉、公孫樹、イロハカエデ」拡大写真はこちらで
564号線を挟んで神社と反対側につけられた石段と参道(旧参道?)
社頭
神社入口に立つ注連縄の架かった注連柱
参道に立つ明神鳥居
参道、境内と県指定天然記念物・公孫樹、保存樹・イロハカエデ
社殿の建つ上の境内への石段参道
境内入口にいる大正8年生まれの狛犬
この地域独特の耳を横に張り出した造りで、阿は口中に玉を含み、吽は小さな玉に手をかけています。やはり平歯が綺麗に生えそろい、特に吽は顎髭が特徴的です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正8年(1919)4月建立)
拝殿
本殿
境内社 境内社:山神
拝殿前から入口を振り返る