白城(しらき)神社

東経135度58分41.83秒、北緯35度43分40.62秒に鎮座。

敦賀市白木 (平成22年7月30日)

この神社は、敦賀市の北西端、敦賀半島の先端に近い白木集落の西外れに鎮座しております。越前國敦賀郡の白城神社に比定される式内社で、境内は隅々迄掃除が行き届き、今も白木住民の篤い信仰に守られている神社のようです。

御祭神 鵜茅葺不合尊(うがやぶきあえずのみこと)

白城神社と地名白木の由来
 昔、朝鮮半島に栄えた新羅の国の人たちがはるばる日本海を渡ってこの白木の浜に上陸して住んだとの説や、あるいは敦賀に来た新羅人達が越前若狭湾近江路へと分かれていった時代にこの白木にも来て住んだのではないかといわれ、白木(シラキ)の地名はこれに起因するといいます。しかしながら新羅人の上陸したという時代よりもはるかに古く、縄文時代後期の土器破片などの発見によって既に古代人が住んでいたことが確認されています。古い時代の敦賀や若狭は、大陸(朝鮮半島)から日本へ渡るには最も適していたと云われ、大陸文化が敦賀や若狭を通じて都に伝わったとも云われています。
 こうしたことから、敦賀や若狭そしてこの敦賀半島は、昔より大陸との関係が深く、シラキの白城神社をはじめ、敦賀市周辺や南越地方には、新羅国に関係した神社がまつられています。
日本原子力研究開発機構公式サイトより。

嘗ては陸の孤島と云われ、船しか交通手段が無かったようです。しかし、高速増殖炉「もんじゅ」の為に道路が造られ、我々のような県外人も参拝出来るようになりました。しかし地図を見ると、二十数軒程しか家がありません。当神社を維持管理するのも大変かと思われます。

神社遠景

一の鳥居と社号標

参道

植え込みの陰にいる滋賀県型狛犬。拡大写真はこちら。

境内

二の鳥居

拝所

若干剥落の進んだ出雲構え。拡大写真はこちら。

本殿正面

本殿左右の岡崎型狛犬

本殿

左右の脇社

舞殿


白木海水浴場より見る、高速増殖炉「もんじゅ」。1995年にナトリウム漏出火災事故が起こし、停止していたが、今年(2010)5月6日に2年後の本格運転を目指して、10年の計画で運転を再開したそうです。別名「原発半島」と云われるこの敦賀半島だが、文殊とか普賢とか何やら有り難そうな名称で呼ばれている原発が国の言うように安全なら、何もこんな陸の孤島と呼ばれた所に造らなくても良さそうな気がします。大消費地の大阪や東京に作れば送電ロスも無く、鉄塔等の送電設備も不要で理想的な立地かと思います。