久豆彌(くつみ)神社

敦賀市沓見75-8 (平成22年7月30日)

東経136度1分5.12秒、北緯35度38分12.55秒に鎮座。

この神社は、敦賀市の西外れ、旗護山の東山麓沓見(くつみ)に鎮座しております。越前國敦賀郡の久豆彌神社に比定される式内社ですが、由緒書はありません。どうも由緒は不明なようです。今回我々は散々うろうろしたあげく辿り着けなかった、「信露貴彦神社」と云う神社が同じ沓見にあり、沓見祭という、ご当地の祭りで、王の舞が両社で行なわれます。両社はそれぞれ女ノ宮(当社)・男ノ宮(信露貴彦神社)とも称され、深い繋がりがあるようです。信露貴彦神社は元、白木大明神と称し、朝鮮半島に近いこの辺りでは無論新羅神社の意味であったと思われます。当神社の御祭神は木花咲耶姫命・瓊瓊杵命・大山咋命となっております。嘗ては、山王権現、山王十禅師権現とも呼ばれていたらしいので、大山咋命は良いとしても、後の二柱の神々は、明治になり御祭神が差し替えられたのかも知れません。
地名の沓見(くつみ)も古い時代には久豆彌と書いていたのが、和銅官命により沓見と書き直されたと思います。

和銅官命
奈良時代の和銅6年(713)に「中国にならい郡郷名を好字(よきじ、縁起の良い字)で著せ」との元明天皇が出した勅命。

神社遠景

神社入口と社号標

舞殿

石段と本殿鞘堂

本殿鞘堂と狛犬

本殿前の滋賀県型狛犬。拡大写真はこちら。

(大正8年(1919)12月建立)

本殿


常宮神社 猿田彦神社
神明社 不明

松岡社

末社と御神木

敦賀市指定文化財の大杉

御神木