坂井市三国町池上25-2(平成24年6月1日)
東経136度11分11.62秒、北緯36度14分8.17秒に鎮座。
この神社は三国競艇場の北に鎮座しています。石垣が組まれた社地の一画に一の鳥居が建立され、左には「式内 伊伎神社」と刻まれた社号標。鳥居を潜り石段を登ると二の鳥居が立ち、境内。境内右手には帝釈天、毘沙門天の社殿が配され、中央奥に出雲狛犬、笏谷狛犬に護られた千鳥破風唐破風付き入母屋造りの、雪除けいがしてある拝殿、後方、基礎の上に本殿が建立されています。又、拝殿内には二匹の里子を養育している面白狛犬が居ます。
この社の歴史を見ていると、移転の記録はありませんが、古社であるが故に栄枯盛衰を繰り返し、一旦は白山神社に合祀されたり、境内社として存続したり、明治時代に旧社名の復活があったりと、人間の短い一生では計り知れない変遷があったようですね。
現在は丁寧に祀られている感が強い、素敵な神社です。狛犬好き(特に笏谷)の方も必見の神社でしょう。
御祭神:伊邪那美神、速須佐之男神、大山津見神、合祀神:日本武尊、男大迹天皇、安閑天皇、大日霊貴命、大山祇命、伊弉册尊
祭礼日:3月17日
境内社:帝釈天、毘沙門天
由緒:旧村社。
日本武尊の東夷征伐の折伊伎神社と社号を賜わる。
欽明天皇30年に継体・安閑両天皇を合祀。
宝亀6年(775)の創祀とも伝。保元平治の乱により衰微。
永正12年(1515)兵火で社殿焼亡し、同村白山神社に合祀。
江戸時代は「白山神社」と称していた。万治3年(1660)白山社境内に神殿を造営。
明治25年本社白山神社へ合祀。
明治40年9月白山神社から伊伎神社へ改称。
(「延喜式神社の調査」より)
社頭 |
社号標 「式内 伊伎神社」 |
入口に立つ一の台輪鳥居 |
境内へと続く石段の参道 |
境内入口 |
境内入口に立つ二の台輪鳥居 |
境内の様子 |
拝殿前、大正8年生まれの子連れ出雲狛犬 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(大正8年(1919)12月建立) |
拝殿軒下にいる建立年代不明の笏谷狛犬 笏谷狛犬としてはやや大きめで、阿吽で尾の形が異なる等、丁寧な造りをしています。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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千鳥破風唐破風付き入母屋造りの、雪除けいがしてある拝殿 | |
拝殿に架かる額「式内 伊伎神社」 | |
拝殿懸魚・龍 | |
拝殿目貫彫刻・狛犬の親子 | |
拝殿木鼻・狛犬 | |
拝殿内の様子 | |
本殿縁に居る石像狛犬 非常に面白い顔をしています。阿吽の位置が反対で、吽は二匹の里子を養育しているようです。 |
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弊殿と本殿 | |
境内社・毘沙門天堂 | |
毘沙門天堂目貫彫刻・龍 | |
毘沙門天堂木鼻・一刀彫りの狛犬 余りの迫力と、一頭丸ごとの珍しい姿に、平成25年狛犬カレンダー12月に使用した程の、素晴らしい作品です。 |
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毘沙門天堂を護る笏谷狛犬 ややメタボ気味のお腹が可愛い、若々しい狛犬です。顔面が少し荒れているのが残念ですね。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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境内社・帝釈天堂 | |
帝釈天堂を護る笏谷狛犬 おかっぱ頭が初々しい、幼い感じがする狛犬です。威嚇の表情からかえって笑い(微笑みです)を誘われ、心が和みます。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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社務所 |
ご神木 | |
ご神木 | |