氷川神社

坂井市三国町北本町1-4-30(平成24年6月1日)

東経136度9分9.33秒、北緯36度12分47.65秒に鎮座。

 この神社は三国駅のすぐ南に鎮座しています。市街地の中にありますが、周囲に巨樹が聳える、清々しく落ち着いた感じがする、綺麗な神社でした。
 入口には台輪鳥居が立ち、参道右には手水舎が配されています。大きな灯篭が並ぶ参道を進むと、正面に千鳥破風付き入母屋造りの拝殿。後方の左右に神饌殿らしき社殿が建立され、長い参道後方に檜皮葺・千鳥破風唐破風付きの素晴らしい本殿が建立されています。そして、本殿の右側に番匠神社(聖徳太子)、稲荷神社、不動尊を祀る不動明王堂等の境内社が並んでいます。又、この社には四対と一体の狛犬と一対のお狐様がいます。
 この社は創祀年代は不詳で旧村社。式内社・枚岡神社と比古奈神社の論社となっています。
 氷川神社は埼玉県大宮の氷川神社を中心に関東方面へ広まり、同名社261社のうち230社が埼玉と東京にあり、福井県は12社と3番目に多いのだそうですが、私達は今回が初めてでビックリしました。

 御祭神:須佐之男命
 祭礼日:7月24日・例祭
 境内社:番匠神社、稲荷神社、不動堂
 由緒:今から350年程前台町(現在台区)に遷座、1639年(万治2年)現在地に遷座した。当時は牛頭天王宮といっていたのを現在の社号に改めたという。(三国町史より)
 氏子の皆さんは氷川神社のことを『天王さん』と呼ぶ。なぜ天王さんと呼ぶかについては、蔵の建て替えをする際、保管されていたものを全部出して整理をしていたところ【牛頭天王】と書かれた大小の額が四枚でてきました。
 それは、漆塗りで金文字の立派な額で欅の木に彫刻されたものです。現在は拝殿の中に飾られています。
 明治維新の時に氷川神社に改名し御祭神は須佐之男命としたが牛頭天王宮の名残で天王さん、天王さんと呼んで現在に至っています。
…後略…

神社入口
入口に立つ台輪鳥居
参道の様子
境内の様子
千鳥破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿目貫彫刻・龍
左右脇殿?神饌殿?
本殿への参道
本殿参道脇にいる一体だけの狛犬
角を付け、丸い獅子紋が浮き出た面白い狛犬です。相方も見てみたかったですね。
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本殿破風下にいる狛犬
以前は何処に置かれていたのでしょうか?笏谷石だと思うのですが、風化が激しく、阿は随分痩せてしまいました(羨ましくもありますが…)。可愛い顔に装飾的なクレオパトラカットがよく似合っています。
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本殿
文政3年(1820)建立で、檜皮葺・千鳥破風唐破風付きの素晴らしい社殿です。四方千鳥の屋根は、全国的に見てもとても珍しいとのことです。

境内社:番匠神社入口に立つ台輪鳥居と額
番匠神社境内の様子
番匠神社を護る出雲狛犬
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番匠神社社殿
境内社:稲荷神社入口
稲荷神社の神使い・お狐様
稲荷神社拝殿
稲荷神社本殿
不動堂

社務所
西参道入口
西参道入口を護る出雲狛犬
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