八幡神社

坂井市丸岡町長畝46-19(平成24年6月2日)

東経136度16分47.91秒、北緯36度09分47.81秒に鎮座。

 この神社は竹田川と五味川に挟まれて、その合流点から1.8km程東に鎮座しています。入口には鳥居型の提灯掛けが立ち、右に葉社号標。すぐ後ろの台輪鳥居を潜ると明治3年に国神神社に移築されその後再度この社に戻されたそり橋(太鼓橋)が参道途中に置かれています。(現在は使用されていないようです)
 境内右手には、長畝日向神楽伝承館が建立されていますが、この社には、県指定無形民俗文化財「日向神楽」が伝承されているようです。「日向神楽」は日向国延岡から元禄4年に越後糸魚川へ国替えとなり、その後3年余りで丸岡へ移ってきた第16代藩主有馬康済が元禄8年(1695)に丸岡藩に移封された時、舞人とともに伝えたとされる神楽です。岩戸神楽とも呼ばれる24番の演目が伝承され、毎年秋の祭礼に奉納されているそうです。
 其のまま参道を進むと左手には手水舎が配され、正面に大正8年生まれの出雲狛犬が護る拝殿、弊殿と本殿が建立されています。又、境内奥に建立されている境内社と思しき社殿前には、3対の年代が異なる笏谷狛犬が居り、私達を大いに楽しませてくれました。

 御祭神:誉田別命
 祭礼日:9月144・15日
 境内社:1社
 由緒:寛文年中(1670年頃)丸岡藩主本多重昭は長畝八幡に社地九段余歩を寄進して、鬼門除けの守護神とした。元禄10年(1694)に藩主有馬清純は社領百石を寄進し如意山中台寺を八幡宮の別当とした。中台寺は、真言宗でェ海の開山である。維新の際、中台寺から出火して、社殿を焼失したので、そり橋を明治3年に国神神社に移した。10年に至って、現在の境内に再度移築した。

社頭
神社入口
社号標 参道に立つ台輪鳥居
境内の様子
参道の様子
そり橋
拝殿前、大正8年生まれの出雲狛犬
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(大正8年(1919)4月吉日建立)
入母屋造りの拝殿
弊殿と本殿

境内社?
境内社?内の様子
境内社?軒下にいる笏谷狛犬
軒下似るからでしょうか?それとも新しいのでしょうか?非常に保存状態良好な狛犬です。阿吽の位置が反対で、やや太り気味。愛嬌のある顔の可愛い笏谷です。
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境内社?軒下にいる笏谷狛犬
先々代なのでしょうか?軒下にいる三対の笏谷の中では、一番磨耗や欠損が見られます。それでも支えを入れてきちんと残して下さるお気持ちには、感謝!感謝!!
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境内社?軒下にいる笏谷狛犬
拝殿に一番近い位置に居られるのですが、撮影しづらいので、一旦石段までお出まし頂きました。顔の向きから、何となく縦置きを無理矢理横置きにしたような感じがします。小顔で笏谷独特の顔つきとヘアースタイル。尾は随分大きくなっています。
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社殿右側に隣接している、長畝日向神楽伝承館