石塚神社

坂井市春江町石塚52-17 (平成25年10月20日)

東経136度11分18.08秒、北緯36度08分26.32秒に鎮座。

この神社は、えちぜん鉄道三国芦原線・西長田駅の南西2km程の辺り、九頭竜川の支流磯部川のすぐ北側に鎮座しております。継体天皇が越前にあった時、九頭竜川治水の際に上に乗って指揮を執ったとされる石(磐座)を祀る神社で、岩座は市指定文化財となっております。

石塚神社境内に祀られている大きな岩は、古代民衆の信仰を集めた岩座であるといわれています。岩座は神様の座席としてあがめられ、後には岩そのものが神様として祀られるようになったといわれています。石塚神社は弥生時代およそ1700年前に社殿の造営もできない時代に発祥したと考えられています。この岩は、昭和39年11月7日国学院大学大場教授により岩座と断定されました。また、1400年程前、男大迹王(後の継体天皇)が九頭竜川の治水工事をされたとき、天皇自身がこの岩の上に立って、働く庶民の指揮をとったといわれています。石塚という区名もこの石に由来するものであり、古くから石塚神社で拝石として保存されています。

人皇二十六代継体天皇越前国ニ御潜竜中大洪水数度反乱シ土民皆水害ノ惨禍ニ遭フニ至リ畏クモ御衛慮ヲ悩マセレコノ苦痛ヲ除キ蒼生ヲ塗炭ノ苦ミヨリ救済スベク皇ニハ治水ノ大事業ヲ起シ給ヒ三國港口ヲカイサセラレタル當時コノ地方ニ御滞在アリ。尚社内ニ現存セシ巨巌ニ御登攀アラセラレ御指揮アリト古来父老ノ傳フル所ニシテ是ヲ考証トシテ今ナホ古色蒼然タル巨巌奇石同社内ニ存在シ石塚神石トシテ例年大祭日ニハ神饌ヲ供シテ神事ス。故ニ石塚ナル名稱ハ是ニ基ク由来石塚區ニハ菅原神社・熊野神社・桂ノ宮ノ三社アリシモ明治四十三年十月菅原神社ニ合併シ石塚神社ト改稱セリ。大正三年三月更ニ故ノ熊野神社ノ境内ニ移転シ大正十五年十月指定ノ社格トナリタリ
境内由緒書き より

神社入口と社号標

神額

境内

拝殿

本殿


磐座

磐座を護る笏谷狛犬。拡大写真はこちら。
(年代不明)

絵馬

磯部川