鵜の瀬

小浜市下根来 (平成22年7月26日)

東経135度47分38.57秒、北緯35度26分39.00秒に鎮座。

この神社は、小浜市の南東6km程の辺り、遠敷川が蛇行し、緩やかな浅瀬と中央にやや深い淵がある川岸に石碑と鳥居が立っております。若狭彦/姫神降臨の地で、辺り一帯が若狭国一ノ宮若狭彦/姫神社の神域となっており、開発が厳禁されているようです。

「鵜の瀬」由緒記
天平の昔、若狭の神願寺(神宮寺)から奈良の東大寺にゆかれた印度僧実忠和尚が大仏開眼供養を指導の后(砌?)、天平勝宝四年(753)に二月堂を創建し修二会を始められ、すべての神々が参列されたのに、若狭の遠敷明神(彦姫神)のみは見えず、ようやく二月十二日(旧暦)夜中一時過ぎに参列された。それは川漁に時を忘れて遅参されたので、そのお詫びもかねて、若狭より二月堂の本尊へお香水の閼伽水を送る約束をされ、そのとき二月堂の下の地中から白と黒の鵜がとび出て、その穴から泉が湧き出たのを若狭井と名付けその水を汲む行事が始まり、それが有名な「お水取り」である。その若狭井の水源がこの鵜の瀬の水中洞穴で、その穴から鵜が奈良までもぐっていったと伝える。この伝説信仰から地元では毎年三月二日夜この淵へ根来八幡の神人と神宮寺僧が神仏混淆の「お水送り」行事を行う習いがある。小浜市
現地由緒書より。原文はこちら。

神社入口

参道

この淵にある水中洞穴を通じて、鵜が奈良まで潜って行ったと伝えられています。