須部神社

三方上中郡若狭町末野 (平成22年7月26日)

東経135度53分26.51秒、北緯35度28分42.15秒に鎮座。

この神社は、JR小浜線・若狭有田駅の東2km程の辺り、末野に鎮座しております。27号線の農村総合公園近くに社号標が立っており、そこから北西600m程の辺りが境内となっております。

この里は良質の粘土が産出され、奈良時代〜平安時代初期にかけての須恵器窯跡群が多数発見されており、生産された須恵器は、若狭湾の沿岸部でも出土しています。所謂陶器の里としての陶野・須恵野が末野になったようです。この神社は養老2年創建といわれる式内社、須部神社(通称・若狭ゑびす)ですが、蛭子命、大国主命と共に製陶の祖神として陶津耳大神を祀っているのです。現在では、恵比須神としての蛭子命の方が有名になっていますが、元々は陶津耳大神が祭祀されていたのではないでしょうか。この恵比須神が祀られた経緯として養老2年(718)桜樹の下に、宝鏡があらわれ、婦人に託宣し「われは、恵比寿三郎。社殿を建立せよ」ということで、創建されたという伝説があるそうです。
(神奈備掲示板参照)

須部神社
祭神 蛭子大神・陶津耳大神・大国主大神
例祭 四月二三日
由緒沿革
当社は陶器の元祖、陶津耳命を祀りあり。蛭子大神は恵比須大神と称えしより敦賀武生方面では末野恵比須と称う。現在恵比須講四十ヶ所あり。
神社名鑑より。

27号線に立つ社号標

参道

一の鳥居

二の鳥居。額の文字は「恵比須大神」。

参道

左に90度曲がってさらに続く参道

参道右手の狛鯛

(昭和25年(1950)10月大祭日建立)

神厩舎。参道は右に90度曲がります。

町指定重要文化財、朱の鳥居。正保二年(1645)時の若狭藩主酒井忠勝公の寄進による。

割拝殿

拝殿

拝殿内部

本殿正面

本殿


本殿の縁に居る神殿狛犬

幣殿左右のうなだれ狛犬。拡大写真はこちら。

(安政6年(1859)己未3月建立)

幣殿左右の越前かむろ型狛犬。拡大写真はこちら。

(年代不明)

さらに小型の越前かむろ型狛犬。拡大写真はこちら。

(年代不明)


小彦名命

天満宮

倉稲魂命

皇大神宮

日枝社

八幡宮

大國主命

古札納所

不明の末社

鐘楼

元正帝の御代(720)垂跡。當時の神域跡に残る養老年間の井戸。

神楽殿

御神木