廣嶺神社

三方上中郡若狭町日笠 (平成22年7月26日)

東経135度49分43.9秒、北緯35度27分28.8秒に鎮座。

この神社は、小浜市に近い日笠の山裾に鎮座しております。参道から見上げるような、巨木が続き、さらに境内には一段と大きな夫婦スギが天空に向かってそびえ立つ、大変景色の良い神社です。第86代後堀河天皇の御代、寛喜二年(1230)、播磨国廣峯山より牛頭天王を歓請したと伝えられる。御鎮座当時は日笠・神谷・玉置・武生・兼田・加福録の六ケ村総鎮守産土神として尊崇されたが、明治三年に廣嶺神社と改称し、日笠だけの産土神として奉祀され、今に至っているようです。今も、毎年7月最終日曜日にその御神徳を奉る、祇園祭が盛大に斎行されております。

廣嶺神社御由緒
祭神 素戔嗚尊・奇稲田姫命
御鎮座 人皇八十代後堀河天皇 寛喜二庚寅年
古来この神社は御祭神の御神徳から”水の神””田の神”として農耕神と共に疫病の守護神として信仰されてきました。近年では本殿左右に並立する御神木夫婦杉に因んだ御神徳を尊び縁むすび、夫婦円満、家内安全、福寿長命を祈念されている。
平成の御大典記念に参道の一画に交通安全祈願燈籠が奉納されている。

當社御祭神素戔嗚尊は伊弉諾尊ノ御子ニ坐(マ)シテ天照皇大神ノ御弟ニ坐(マ)スナリ、奇稲田姫命は國神脚摩乳ノ御子ニシテ素戔嗚尊ノ妃に坐(マ)スナリ。尊ハ出雲國簸ノ川上ニ於テ八岐ノ大蛇ヲ斬リテ民ノ害ヲ除キヌ。又霊劔ヲ得テ天神に奉リ給ヒ御子ノ神々ト共ニ國土ノ経営ニ大イニ力ヲ尽シ給ヘリ。當社祭神ハ疫病豫防ノ護神トシテ古ヨリ大ニ霊験アリ。
境内由緒書より。原文はこちら。

参道入口に立つ社号標と一の鳥居

参道

二の鳥居

境内。中央注連縄の架かっているのが夫婦杉。

夫婦杉と社殿

すっかり苔むした出雲丹後。拡大写真はこちら。

(年代不明)

鞘堂


熊野神社・八幡神社

蛭子神社・日枝神社

不明の末社

神楽殿

御神木