白山稚児神社

勝山市猪野字人宿り10(平成20年11月3日)

東経136度31分19.36秒、北緯36度2分24.91秒に鎮座。

 この神社は勝山市が「平成の名城」と謳う「勝山城(博物館)天守閣」の北西に隣接して鎮座しています。
 豊かな杜の中、社号標の建つ入口から坂を上がると一の鳥居が建ち、鳥居から参道は東に90度折れ曲がり、石段の上に境内があります。境内中央奥、正面に拝殿が建ち、左右に境内社が祀られています。木鼻狛犬は精悍で力強い作風ですが、その目は硝子が嵌められているのでしょうか? とてもリアルです。本殿は重厚な造りですが、雪対策のために幕が張られ残念ながら見ることが出来ませんでした。

 御祭神:大日靈貴命
 祭礼日:9月5日
 境内社:日之御前社、高田神社、稲荷神社
 由緒:当社は元正天皇の御宇、養老年中泰澄大師により開創されました。これより前、泰澄大師は白山開創の途次、伊野原に至り祈念しを凝らしたところ、夢告を得て平泉寺の林泉に至りましたが、この地は泰澄大師の生母の誕生の地であったので、一社を建立し児宮と称しました。
 白山平泉寺全盛の時代には、その四十八社の一でした。天正2年一向一揆勢による白山平泉寺焼き討ちの際、当社も焼失しましたが、近世にいたり猪野区民の氏神として再興されました。
 一方境内社の日之御前社も泰澄大師により開創され四十八社の一でした。近世において現在地の社を丸山社と称し、日之御前を奉祀、児宮は丸山の下手に鎮座し、児社あるいは下宮と称されていました。
 明治初年、二社を現在地に統合し、白山稚児社と証紙、後 白山稚児神社と改称しました。境内社の高田神社は泰澄大師御孕の像を奉祀しています。

神社遠景 社号標
神社入口から見る勝山城博物館
参道の様子 一の台輪鳥居
境内への階段 境内入口の台輪鳥居
拝殿
拝殿内の様子

拝殿の木鼻・狛犬
本殿
境内社:日之御前社・高田神社
境内社:稲荷神社 拝殿前から境内を振り返る
紅葉と勝山城博物館
「勝山城由来書」はこちらで
勝山城博物館への道すがらで見られる見事な紅葉
勝山城博物館のお堀と丸々と太った鯉達
勝山城博物館
勝山城博物館石垣に浮かび上がる三匹の巨大龍