杉杜(すぎのもり)白髭神社
福井市勝見2-1-6(平成24年6月3日)
東経136度13分50.09秒、北緯36度03分12.72秒に鎮座。
この神社は福井駅の南東約600mに鎮座しています。社地は5号線と足羽川の間にあり、周囲は住宅地、神社は非常に綺麗に整備清掃されています。
「式内杉杜白髭神社」と記された社号標と鳥居が立つ入口を入ると、左に手水舎正面に白髭会館が建ち、参道は右に曲がります。曲がった先の境内正面には唐破風付き入母屋造りの拝殿、左手に神楽殿が建立され、右手奥に境内社の宮比神社が祀られています。その宮比神社にはやや獰猛な顔つきの現代的な笏谷狛犬が居て楽しませてくれました。
御祭神:猿田彦大神、配祀:伊弉冉尊、倉稲魂命
祭礼日:春5月17日、秋10月17日
境内社:宮比神社 祭神:天鈿売命
由緒:平安時代、桓武天皇の御代、延暦年間(七八二〜 八〇六)に坂上苅田麿が当国司であった頃深く当
神社を崇敬して再建したと伝えられる延喜式神名 帳に記載される式内社である。
苅田麿奉納の太刀一口をはじめ慶長六年越前国主 結城(松平)秀康の定紋付きの器物、寛永十二年 松平忠昌より鏡一面、剣一振の寄進あり、以来代 々の国主、藩主が篤く崇敬した。
往古は足羽川木渕に鎮座していたが水害により現 在の鎮座地に遷座したという。木渕の古跡は現在
の足羽川の流域右岸当神社より三丁余りを隔てた 通称モクサン渕である。
明治八年に郷社に列せられ昭和十一年に神饌幣帛 料供進神社に指定されたが、昭和二十年七月に戦
災で総桧造りの拝殿、本殿及び樹齢八百年ともい われたケヤキの大木などすべてを焼失した。昭和
二十四年に本殿、三十三年に拝殿を復興後、東鳥 居を新造、三十八年に手水舎、四十年に社務所、
四十二年に白髭会館を建設、五十四年に境内周囲 の玉垣及び南鳥居を御影石にて造り替え、平成元
年に神楽殿を建設、平成八年に御鎮座壱千三百年 記念事業として本殿、拝殿、幣殿を総桧造りにて
改築、同時に旧本殿を境内神社=宮比神社として 拝殿北側に移築鎮座した。
社頭 |
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神社入口 |
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社号標「式内杉杜白髭神社」 |
鳥居に掛かる額 |
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境内の様子 |
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参道の様子 |
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唐破風付き入母屋造りの拝殿 |
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流造の本殿 |
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境内社:宮比神社 |
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