越知神社

福井市河水町14-22(平成24年6月2日)

東経136度16分46.43秒、北緯36度02分55.36秒に鎮座。

 この神社は東山公園西に鎮座しています。人家の間に参道が作られ、小丘の大きな森の斜面に境内が造られているように見えます。入口には一の鳥居と社号標が立ち、石段参道途中にも鳥居が建立されています。初め東に向かって造られている石段は、途中から北に向かい、境内入口にも三の鳥居が立っています。境内左には手水舎、右には舞台のようなものが配され、燈籠の立つ参道奥に入母屋造りの拝殿、弊殿と本殿が建立され、本殿縁にはとても保存状態が良さそうな笏谷狛犬がいました。

 御祭神:伊弉諾命、神狹日命
 祭礼日:4月1日
 由緒:当社の由緒とわが里
 当社は西暦905年から927年にかけて編纂された延喜式の神名帳に記載されている式社神傍神社であり河水の地名は神傍が転訛したものであるという。(上家−主計中村にあったとする二説がある)
 神傍神社は足羽郡に十三社あった式社の一つであって祭神は伊弉諾尊と神狹日命という。明治40年県に提出した社号改称願理由書に神傍村は千余年前ここにあった古村であることは明らかで天保年間迄は神傍神社と称して来たが明治12年の神社由緒届の際誤って越智と上進してしまった。証拠の神宝書類も数多くあった筈だが源平盛衰、南北朝争乱、朝倉の没落、寺院の兵変にかかり失ったとある。御神体は明治18年に作られた聖観音、毘沙門天、不動明王の木造の三尊である。
 尚境内敷地は369坪である。

社頭
入口に立つ一の台輪鳥居
社号標 鳥居に掛かる額
石段参道
石段参道途中に立つ二の明神鳥居
石段参道
境内入口に立つ三の台輪鳥居
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる額
拝殿木鼻・狛犬
弊殿と本殿
本殿縁にいる笏谷狛犬
やや上向きの小顔。円やかな体躯を細い前脚でスックと支えています。窓の外からですが、とても保存状態の良い素敵な狛犬のように見えました。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治27年(1894)4月10日建立)