黒龍(くろたつ)神社

福井市舟橋町29-1(平成24年6月2日)

東経136度13分50.69秒、北緯36度05分48.59秒に鎮座。

 この神社は30号線が九頭竜川に架かる九頭龍橋南詰近くに鎮座しています。入口に台輪鳥居が立ち、道路と社地の境界には玉垣など遮るものがない、河川敷道路を背にした至って開放的な雰囲気の神社です。鳥居を潜ると境内右手には「舟橋会館」、正面奥に拝殿・本殿が建立されています。又、社殿右に境内社の日吉神社が祀られ、境内左手奥に石祠が建ち並んでいます。

 御祭神:高お大神、闇お大神、大山祇神、継体天皇
 祭礼日:5月2日・春祭、8月15日・夏祭、10月10日・秋祭
 境内社:日吉神社
 由緒:黒龍神社は、往古日本古来の四大明神の一 社として、東の常陸国には鹿島大明神、南に 紀伊国には熊野大権現、西の安芸国には厳島 大明神があり、北の越前国の当地には黒龍大 明神として、竜神を御勧請、日本の国家鎮護 と黒瀬川(九頭龍)の守護神として創祀され た古社である。
 村名のいわれは黒竜川の川辺にあり、また 黒竜宮が鎮座していた故か黒竜村といわれて いたが、天正年間、柴田勝家が舟四十八艘に より、舟橋を架橋して後、今の舟橋となった。
 黒竜神社の、宮地をその後今の、福井市足 羽山麓毛矢の森に移遷されたが、当社には創 始以来の、黒龍大明神の御神霊が鎮座ましま している。度重なる戦乱、一向一揆等による 兵火また水禍により、社廟の衰頽もあったが  近郷の総社として、舟橋、高木、高柳、寺 前、灯明寺、舟橋新、稲多等七カ村の住民氏 子(五百四拾余戸)の崇敬の中心であった。
 当社は福井市舟橋二字龍ノ割に鎮座していた が、天保、明治、昭和の水禍河川改修等によ り川欠となり、現在の地に遷座し、年々歳々 祭祀を厳修してきた。現在氏子戸数三百余戸 広大無辺の御神徳を敬仰している。

社頭
神社入口に立つ台輪鳥居
社号標 鳥居に掛かる額
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
本殿

境内社・日吉神社 石祠の末社
磐座? 潰れた石祠?
潰れた石祠?