賀茂神社

福井市大森町地係(平成24年6月2日)

東経136度7分7.92秒、北緯36度1分2.99秒に鎮座。

 この神社は、3号線から清水西小学校へと上がる坂道の途中に社号標が立っており、そこが参道の入口の様です。小学校の手前で右に折れ道なりに進むと、神社の入口があります。
 広い石段を上がると、市指定文化財の朱色の木製両部大鳥居が立ち、そこから参道は真っ直ぐ北に向かっています。境内入口右には手水舎が配され、参道両脇には干支の守護社が建ち並んでいます。昭和2年生まれの狛犬が護る拝殿は大きく立派で、御神符配布所や社務所と軒続きです。
 裏手に回ると、弊殿の後ろに中門が建ち、森を背後に中央に本殿、向かって右に市指定文化財の祇園社、左に白山社が祀られています。
 とても綺麗に整備された神社で、静かで清々しい雰囲気が漂う、気持ちが癒される素晴らしい神社でした。

 御祭神:別雷神、玉依姫命、伊賀古夜比売命、大國主神、神武天皇、賀茂建角身命等々
 祭礼日:1月・歳旦祭 左義長、2月・節分祭 睦月神事、4月・春祭 御霊宮祭、7月・祇園祭 大祓式、11月・新嘗祭 七五三祭、12月・除夜祭
 境内社:白山社、祇園社、干支守護社
 由緒:延喜式内社にて元正天皇養老元年(717)社家の祖廣部民部京都賀茂両宮の御神璽を当地に奉斎し賀茂下上大明神と尊称。天下泰平、田作、養蚕、五穀豊穣を祈る特殊神事(賀茂神社睦月神事)は現在も受け継がれ昭和53年に国の重要無形民俗文化財に指定される。
 ご神徳は多数有りますが、特に遠祖賀茂氏(陰陽師安倍晴明の師匠)より伝えられし秘伝書による300種以上の守札が著名です。

「賀茂神社公式サイト」はこちら

参道入口 参道入口に立つ社号標
社頭
神社へと続く石段の参道
市指定文化財・大鳥居
社記の伝えるところによれば、この両部鳥居は江戸時代の元禄年間に造営され、
高さ9m・幅10.5m、柱の周囲2.3m、1本の杉の木により造られているといわれています。
「「賀茂下上大明神」」と記されている大鳥居に架かる額
扁額の揮毫は福井藩の儒学者伊藤坦庵の筆によるとのことです。
参道の様子
境内入口
境内右側に配されている手水舎
境内の様子
拝殿前、昭和2年生まれの狛犬
阿吽の位置が反対で、阿は右前脚に子狛を連れ、吽は玉を踏んでいます。穏やかな顔つきで、獅子紋が体表に浮き出ています。大きくうねる毛の流れが滑らかで派手目です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)7月建立)
入母屋造りの拝殿
弊殿と中門
本殿

本殿に向かって左側に祀られる境内社:白山社
本殿に向かって右側に祀られる境内社:市指定文化財・祇園社
江戸時代前期の寛文9年(1669)に造営された二間の流れ造りの小社で、社殿部の三方を回廊が囲む、外陣が開放された中世の神社建築のおもむきをのこしています。
社殿部分は一間四方で、組み物は三斗組二手先で、かえるまたには透かし彫りの彫刻が入っています。
平成20年11月、京都賀茂神社御祖神社(下賀茂神社)より、干支守護神の御分霊を頂いて 拝殿正面に干支守護社を建立。
境内社:干支守護社(ね)
 
境内社:干支守護社(うし・いのしし)
 
境内社:干支守護社(とら・いぬ)
 
境内社:干支守護社(うさぎ・とり)
 
境内社:干支守護社(たつ・さる)
 
境内社:干支守護社(み・ひつじ)
 
境内社:干支守護社(うま)
 
忠魂碑
ご神木