大溝神社

あわら市大溝1-8(平成24年6月1日)

東経136度13分28.98秒、北緯36度12分34.73秒に鎮座。

 この神社は式内社・大溝神社に比定されている神社で、芦原温泉駅の西約1.2kmに鎮座しています。
 道路を挟んで南側に参道入口があり、昔の参道を道路が分断してしまったようです。玉垣で囲まれた社地の西側には社務所や集落の生活改善センターが建ち、入口には「村社 式内 大溝神社」と記された社号標、台輪鳥居が建立されています。参道途中に鳥居型の提灯掛けがあり、参道右には手水舎、正面には出雲狛犬が護る入母屋造りの拝殿、コンクリート造りの本殿が建立されています。拝殿内には可愛い笏谷と思われる狛犬が居るのですが、左側の狛犬は頭部が掛けてありません。社務所前には石仏が祀られる石祠が二基、本殿の右手には薬師堂が残されていました。
 境内には昭和23年に起こった福井大地震により倒壊した鳥居の残骸等が残されており、改めて日本の地震の多さに感じるところがありました。

 御祭神:武甕雷命、経津主命、姫御神、天津児屋根命、天押雲命
 祭礼日:3月27日・春祭、10月27日・秋祭
 由緒:継体天皇がこの地に居住の時創祀。
寛弘8年((1011)奈良春日神社を勧請。
保元2年(1157)神田十四町が寄進。
天正2年(1574)2月一向一揆により焼失。
明治4年11月二十七ケ村の郷社。
明治7年12月村社。
(「延喜式神社の調査」より) 

参道入口
社頭
神社入口に立つ社号標「村社 式内 大溝神社」と台輪鳥居
参道途中に立つ鳥居型の提灯掛け
境内の様子
拝殿前、昭和2年生まれの出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)7月吉日建立)
入母屋造りの拝殿
拝殿内にいる笏谷と思われる狛犬
本殿

社務所前に祀られる石祠二基

本殿右手に祀られる薬師堂
本殿の左手奥にある「薬師堂旧跡」と刻まれた石碑

福井大地震により倒壊した鳥居の残骸と力石?
鎮守の杜の様子