頭が牛で首から下は鬼の胴体を持つかまたはその逆、あるいは牛の首で蛛の胴体を持っていたともいわれる。また地獄にいると言う牛頭(ごず)、鬼や牛の形をした怪物、妖怪、とも言う。また他の伝承では、頻繁に山間部の寺院の門前に現れた牛鬼は牛の首に人の着物姿で現れたり、または牛の首、鬼の体に昆虫の羽を持ち空から飛来してきたともいう。
牛鬼の胴体部分。竹で作った籠のような物に布をかける。
頭。(正式名称は「かぶ」)。
本体に、頭(正式名称:「かぶ」)と尾(同:「剣」)を取り付けたものである。「かぶ」は、数メートルの竹の先に取り付けられ、反対側の先に取り付けられたT字型の取っ手で自由に動かすことができる。これを扱うのは名誉とされる。「剣」は、本体内部でロープで結ばれている。これを大勢がかついで練り歩く。時に、「かぶ」と「剣」を激しく揺らぶらせ、また回転して、気勢を上げる。ただし、ぶつけあう、いわゆる「けんか」は全く行われない。本体は大別して、棕櫚をかぶせたもの(これが原始系とされる)と、黒・赤などの布をかぶせたもの(発展系とされる)の二つのタイプがある。大きさは棕櫚の方が小さめである。発展系の中には金色に輝くものもある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
宇和島市観光協会の公式サイトに牛鬼が詳しく紹介されています。