伊豫豆比古命神社

松山市居相2-2-1(平成20年3月27日)

東経132度46分27.46秒、北緯33度48分21.37秒に鎮座。

この神社は、JR予讃線市坪駅の東2km程の辺りに鎮座しております。古くから縁起開運、商売繁盛の神様として人々の尊崇を受け、旧暦の1月7日から9日にかけて行われる椿まつりが有名で、別名「椿神社」と呼ばれているようです。

190号線に立つ一の鳥居。

神社入口に立つ二の鳥居。

大きな楼門

伊予豆比古神社略記
上古、伊予豆比古命(いよづひこのみこと)、伊予豆比売命(いよづひめのみこと)この丘に御船を寄せ給う。 翁の神あり、ともづなをとりて、岩頭につなぎ迎え給う。二神この地に在りて殖産の業を興し、繁栄の素地を創れり。国人徳を慕いて、ここに斎く。相殿に伊与主命、愛比売命を祀る。翁の神を潮鳴栲綱翁(しおなるたぐつなのおきな)と称し、奏者社に祀る。今この丘を船山と言い、岩頭に坐せられし故をもって、石居(井)と言うと。境内には椿樹群生繁茂せるにより、椿神社の別称あり。椿の開花せる立春に近き上弦に行わる初祭には、御忍渡御(おしのびのときよ)合せ火神事等の特殊祭事あり。参拝者数十万人に及ぶ。東に霊峰石鎚を望む道後平野に、いま平和の慈光溢れ、文化都市の発展をみる。上古を偲び神恩を奉謝して茲に建碑す。
境内由緒書より。

拝殿

拝殿内部と僅かに伺う本殿

奏者社

御倉神社

勝軍八幡神社

児守神社

御神木。根元に正岡子規の歌碑。
賽銭のひびきに落(おつ)る椿かな
開運の神「椿さん」は、毎年旧暦正月八日の例大祭には参拝客が多く県下三大祭りの一つ。
 大昔は「港」のことを「津」(つ)と言い、そのそばにあるから「津脇」といわれたというが、中世末には境内の森は椿が多く、「椿の森」神社といわれ、それより「椿」の名が起こったともいわれている。子規の明治二五年の句で『寒山落木』には「椿神社」と題してあり、鎮座二二四〇年奉祝記念として九十叟極堂の書で昭和三一年建立。
松山市教育委員会

駐車場より見る社殿

後ろ側に立つ鳥居。何とビルに食い込んでいます。鳥居が先に建ったのでしょうか。