楠神社

今治市湊町2(平成20年3月25日)

東経132度59分38.18秒、北緯34度5分2.99秒に鎮座。

 この神社は、大浜港の南西200m程の辺り、来島海峡を見下ろす小高い山の上に鎮座しております。深い緑の中、西南西に登る石段の参道を行くとやがて境内となります。境内には私達と前後してもう一人参拝されている方がいらっしゃり、拝殿にお水を捧げたり、社殿を見回ったりしていらっしゃいました。お話を伺ったところ、前氏子総代をしていらっしゃった壷内様という方で、この社の創建などを教えていただきました。

 御祭神:大巳貴命(大国主命)、夫須美神(伊弉冉尊)
 由緒:この社は天保年間(1830〜1843) の創建で、平重盛に関係した氏族の末裔である壷内氏が、熊野那智大社より分霊勧請して創祀したということです。熊野那智大社は平重盛が熊野地域の山林奉行をしていた関係で崇敬していたそうで、以前はこの山の下に鎮座していたそうですが、昭和13年壷内様の祖父に当たる壷内倉治様がこの地に遷座されたそうです。

社号標と神社入口。

ず〜っと石段の参道。

拝殿と本殿。

壷内の名が多く見られますが、この神社が壷内氏により熊野権現の御分霊を勧請して建立されたようです。

参道脇に佇む狛犬。

天保の狛犬ですが、元気溌剌といった感じです。拡大写真はこちら。

(天保9年(1838)8月吉日建立)