鵜羽(うば)神社

長生郡睦沢町岩井 (平成21年3月15)

東経140度20分29.56秒、北緯35度20分52.1秒に鎮座。

この神社は、上総十二社の一社で、85号、茂原夷隅線を茂原方面へ北上し岩井地区へ入ると右手、水田の向こうに鳥居が見えてきます。

鵜羽神社は、鵜茅葺不合命など三柱をまつる。鵜茅葺不合命が一宮町の玉前神社の祭神の玉依姫命と結ばれるために2基の神輿が渡御し、祭礼が10日に行われるので「十日祭」という。「十日祭」で神輿は一宮町の八雲神社まで渡御し、このとき供器に牛の舌にかたどられた餅などが供えられる。これに先立つ9月8日には御漱祭が行われ、乳の代わりに鵜茅葺不合命を育てたと伝えられる甘酒が参拝者にふるまわれる。
睦沢町教育委員会

御祭神は鵜茅葺不合命の他、豊玉姫命・彦火火出見命の三柱。

トヨタマビメは海宮で懐妊したが、天神の子を海の中で生むわけにはいかないとして、陸に上がってきた。浜辺に産屋を作ろうとしたが、茅草がわりの鵜の羽を葺き終らないうちにトヨタマビメが産気づいたため、「ウガヤフキアエズ(鵜茅葺き合えず)」と名付けられることになった。トヨタマビメは、「他国の者は子を産む時には本来の姿になる。私も本来の姿で産もうと思うので、絶対に産屋の中を見ないように」とホオリに言う。しかし、ホオリは産屋の中を覗いてしまい、そこにトヨタマビメが姿を変えた八尋和邇が這い回っているのを見て逃げ出した。トヨタマビメはホオリに覗かれたことを恥ずかしく思って、産まれた子を置いて海に帰ってしまい、代わりに妹のタマヨリビメ(玉依毘売)を遣わした。トヨタマビメは、ホオリが覗いたことを恨みはしたが、やはり恋しくて、タマヨリビメを通してホオリと歌を詠み交わした。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より

鵜羽神社の鵜羽とは鵜茅葺不合命の産屋がこの地にあったと言うことなのでしょうか。  

神社遠景

一の鳥居 二の鳥居

境内

拝殿と本殿

拝殿の木鼻

境内末社の覆屋

天照大神

日吉大神 春日大神

天皇家の祖神がヴィジュアルに描かれています。

睦沢町指定無形民族文化財鵜羽神社「十日祭」及び供器

「十日祭」で神輿は一宮町の八雲神社まで渡御し、このとき供器に牛の舌にかたどられた餅などが供えられる。と書かれている餅のようです。明治迄は八雲神社の御祭神は牛頭天王。牛の舌にかたどられているのは、その為でしょうか。