皇産霊神社

長生郡長生村岩沼(平成21年3月15日)

東経140度21分10.3秒、北緯35度23分38.43秒に鎮座。

 この神社はJR外房線八積駅の南東約800mに鎮座しています。入口には大きな社号標が建ち、真っ直ぐに伸びた参道途中に朱の木製明神鳥居。奥に社殿が建立されています。社地の右半分は広場になっており、奥には十数本のポールが立っています。拝殿前に「県指定無形民俗文化財・岩沼の獅子舞」の案内がありましたから、多分祭事用に造られたものであろうとは推察できましたが、このポールと私達が普段見慣れている獅子舞とはどうしても結びつきませんでした。家に帰って調べたところ、このポールを使い空中に仮設舞台を作り、梯子の上で獅子と狐が曲芸を見せるのだそうで、その奇想天外さにビックリしました。

 御祭神:皇産霊大神(面足命、惶根命)
 祭礼日:10月19日前後の土曜日
 境内社:疱瘡神社
 由緒:創建は不明ですが、古くは第六天と称していました。
 元和7年(1621)初めて村祭りを催したと古書にある「県指定無形民俗文化財・岩沼の獅子舞」は、毎年秋の祭礼に氏子安全、五穀豊穣、悪病退散の祈願の為奉納されます。境内に仮舞台を作り獅子舞が踊られ、梯子の上では狐と獅子の曲芸が行われるそうです。この獅子舞は京都から茂原に伝わり、江戸時代中期に長生村岩沼に伝来されたといわれています。

神社入口
社号標 参道途中の木製明神鳥居
拝殿前、平成2年生まれの岡崎現代型狛犬
(平成2年(1990)10月10日建立)
左右非対称に作られた拝殿
本殿鞘堂
境内社:疱瘡神社 御神木
境内右側に造られている「秋祭り(岩沼の獅子舞)」仮設舞台用のポール