八坂神社

東金市松之郷1269(平成18年9月8日)

東経140度22分20.52秒、北緯35度34分44.06秒に鎮座。

【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
天満宮では無いのですが四頭の牛が御神体の神社です。残念ながら狛犬は居ません。

場所は東金方面から119号線に入り1kmほど進むと急坂の左カーブとなっていますので、そのまま進むと右側の歩道に飛び出したイチョウの木と鳥居が見えます。

八坂神社の神使(牛)
古来、我国の神社には、その祭神に縁故の深い鳥獣虫魚をその神使とし、これを信仰する習俗があった。東金市内には日吉神社の猿。春日神社の鹿。八坂神社の牛等がその代表的なものである。八坂神社拝殿前の一対の牛はその像長八八糎、像高四五糎の石造で、寛保三癸亥(1743)六月七日、栗生村(九十九里町)飯高十郎右衛門他四名の寄進によるものである。日本神話によれば、八坂神社の祭神素戔嗚尊は牛に乗り天界より出雲国に降り其の地で農耕に牛を使役して大いに治績を挙げたと言う。当社はその故事に習い、往古よりこれを神使及び絵馬と定め以来氏子庶民の信仰を集め今日に至った貴重な文化財である。
昭和五十三年三月二十七日指定
東金市教育委員会

御祭神:素盞鳴尊(天王さま)
伏見天皇の御代正応二年(1289年)久我台の城主北條武藏守平久時が、居城鬼門鎮護のため京都にある八坂神社の祭神素盞鳴尊の分霊を現地に勧請奉斉されたと記録されている。武運長久並びに五穀豊穣を祈請し崇敬篤く北條一門は常に当社を祈願尊崇したのである。 現在でも五穀豊穣はもとより、厄除開運・病気平癒などの神さまとして各地から祈願に於れる。
千葉県神社庁より。

地図を見ると、神社の前にバス停があり、天王様前となっています。明治迄牛頭天王を祀った天王社だったようです。そもそも京都の八坂神社が明治迄は牛頭天王を祀った祇園社だったのですから。牛頭天王の像は名前からの連想か、頭の上に牛を頂いたものがあります。ここに牛の像があるのも、牛が牛頭天王の眷属だった為と思われます。

神社入り口

参道

拝殿

本殿

本殿前の牛。文化四年(1807)の文字が見えます。

江戸時代の牛が二対も居るのは珍しいと云えます。しかもちゃんと立っています。天神様に居る牛はほとんど寝そべっています。良く足が破損せずにきたものです。社殿と共に末永く伝えて欲しいと思います。

「狛犬小僧」さん
八坂神社は高台にあり、杉とイチョウの大木に囲まれていたので、この森が九十九里地方の漁民にとってアテ山の役目をしていたそうです。

御神木の銀杏と杉