貴船神社

東金市山田296 (平成24年4月1日)

東経140度18分41.25秒、北緯35度33分57.28秒に鎮座。

【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
国道126号線(東金街道)を千葉から東金に向かい、千葉東金道路東金IC手前で右折し陸橋を越え、進むこと約600mで道路右側に石の案内板が立っていますので、ここを更に100m程登ります。

ここの神社の特色は、正月に行われる古式床しいおびしゃ(お的神事)と、疣を取り去る疣神様と、珍しい大柊の巨木でしょうか。注連縄の巻かれた柊は余り見かけません。

御祭神 玉依姫命・闇龗神

由緒
貴船神社は市内山田にある。その縁起によると、文治二年(一一八六)西行法師が東遊の際、山辺赤人、小野小町の遺跡を訪れようと、この山田村に来た時、村名が彼の郷里と同名であったのに心を動かし、奉持して来た山城国愛宕郡鞍馬の貴船大明神の分霊を、村内坂東谷(黒染桜の所在地)に奉祀したのが起源と云う。その後文明元年現在の地に移り土気郷大椎城主千葉氏の鬼門鎮護の神としての崇敬をうけ、又雨乞いや航海安全の霊験顕かな神として農漁民の信仰を集めている。毎年一月四日の春季大祭には、古式床しい「歩射」の神事が行われており、当神社にのみ残されている神事である。
境内由緒書き より

参道入り口。右側の細い坂道を登って行きます。

一の鳥居と神額
手水舎と宝暦十二年製手水石

境内

参道の江戸流れ。拡大写真はこちら。
(昭和25年(1950)1月吉日建立)

狛犬と拝殿

拝殿前の江戸流れ。拡大写真はこちら。
(昭和2年(1927)9月建立)

向拝と神額

御幣など

幟と門松

お的神事

毎年一月四日、本社で執行されるお的神事は、古来、山田村を中心とする遠郷近在の農、山、漁民の信仰深い民俗行事で、その起源は慶安四年(1651)と言われ、「歩射」により、その年の豊作の豊凶を占うもので、当時制定された諸規約に則り、氏子総体で役割を分担し、これを忠実に伝承し今日に及んでいる。特に七献の盃、謡、お的を射る等の儀は最も重要視され、格調高く執行され、神人一如の古い信仰の姿を具現する貴重な民俗文化財と言うべきである。
東金市教育委員会 原文はこちら。

七献の盃

弓矢と的

的めがけて

上向く矢

三本締め


疣神様

末社

御神木大柊

黒染桜