手力雄(たじからお)神社

館山市大井 (平成17年3月6日)

この神社は館山市から丸山町、和田町を経て鴨川へ通じる、R128の殆ど丸山町との境界近くを右手に折れ農道を6・700メートル程入った所にあり、正面には駐車スペースが無いので近くの社務所横に車を置き、細い山道から参拝させて頂きました。本殿が県の文化財に指定されているだけあって檜皮葺の優雅な造りで彫刻類も見事な出来映えでした。また鳥居の扁額に『神の山』と書かれているだけ有り、古木の生い茂る森の中に身を置いていると、神様が静かに見守って下さっている様な、そんな気分になってくるのは私だけでしょうか?

(明治16年2月建立)

本殿の説明文と狛犬の拡大写真はこちら

参道が階段の神社入口

階段途中の両部鳥居

木の間越しの拝殿

流麗な檜皮葺流造の本殿。
木鼻狛犬や彫刻も
見事な出来映えです。

柔和でドッシリと存在感のある江戸狛犬

718年(養老2年)の創建、1220年(承久2)九条頼経により社殿の造営がなった。古くから大井の産土神として土地の人々の崇敬を集めている。古くは大井大明神などと称した。
1850年(嘉永3)神主石井石見は家塾を開き、1868年の維新の混乱期に、周辺地域の治安維持のために房陽神風隊という勤皇隊を結成している。
三間社流造り・屋根檜皮葺の本殿(市指定文化財)は、1709年(宝永6年)の再建で桃山期風の特徴を残している。安房地方における江戸時代中期の本格的な神社建築の1つ。推定樹齢700年幹囲4m、樹高31mの御神木の大杉(市指定天然記念物)がある。
                      (安房地域活性化研究会より)