船越鉈切(なたぎり)神社

館山市浜田 (平成17年3月6日)

この神社は館山市から洲崎方面へ南安房公園線で向かうと早物の交差点手前左側に有りますが地図には記載されていません。明るい入口を入るとすぐ小高い岡で鬱蒼とした木々に囲まれた神社です。御祭神は海神の豊玉姫命で、毎年7月に行われる「かっこ舞」は市指定無形文化財に指定されています。境内には、元禄6年に奉納された燈籠や安政2年に作られた手水鉢などがあり、本殿が収められている鉈切洞穴は県の指定文化財となっています。また社宝として市指定文化財の独木船や、元禄10年に奉納された鰐口を有しています。

明るい神社入口と一の靖国鳥居

階段の参道へと続く二の靖国鳥居

洞窟を背後に控えた拝殿

洞窟内の本殿

【かっこ舞(船越鉈切神社・海南刀切神社)】
船越鉈切(ふなこしなたぎり)神社と海南刀切(かいなんなたぎり)神社を合わせて鉈切神社と呼んでおり、それぞれの例祭で奉納される雨乞いのための獅子舞です。かっこ(鼓)3人、ササラ4人、笛太鼓数人で舞うもので、花笠をつけた4人の少女はササラをすり鳴らして雨を呼び、獅子頭をつけた「かっこ」は腰のかっ鼓を打ち鳴らしながら踊ります。ともに市の民俗無形文化財に指定されています。
この舞は、毎年両神社に奉納されます。