安房神社

館山市大神宮589 (平成17年3月6日)

この神社は式内大社・安房の国一の宮で、玉砂利の敷かれた長い参道の奥には、上の宮と下の宮が鎮座しています。上の宮の御祭神は産業の総祖神で天太玉命(あめのふとたまのみこと)相殿は后神・天比理刀命、下の宮の御祭神は房総開拓の祖神の天富命(天太玉命御孫神)武道の祖神の天忍日命(天太玉命御弟神)です。更に現在では交通安全、厄除開運、家内安全、商売繁昌等の御利益がある神社として、観光客等も含めて篤い信仰を受けている様です。社伝によれば、神武天皇紀元元年の創建、安房という旧国名もこの神社に由来するそうです。時々見かけますがこの神社でも、毎年1月14・15の両日には置炭・粥占神事というその年の天候を占い、農作物の豊凶を占定する神事も執り行われています。本殿は明治時代の建造物で、檜皮葺の良い感じの釘を使わない木造神明造り。上の宮の拝殿は鉄筋造りでイマイチですが全体の雰囲気は古木に囲まれて落ち着いた神社でした。

一の靖国鳥居、二の靖国鳥居。この神社の鳥居は全て白でした。

上宮の鉄筋造りの大きな拝殿

神明造りの本殿

天富命の下宮

境内社・琴平社

下宮前のご神木