大宮神社

山武郡芝山町山田1441 (平成23年12月14日)

東経140度25分23.96秒、北緯35度43分14.95秒に鎮座。

【神社情報・「狛犬小僧」さんより】
成田空港の南側を走る国道296号線の大里十字路を南東に県道290号線を進み、約2.7kmで山田地区に入ります。山田地区に入ると道路右側に山田集会所があり、その右側の細い急な坂道を登ること300mで畑の一角に神社が鎮座しています。

由緒 由緒書は無いが、祭りの旛が嘉永三年なので160年程度の歴史があると思うが、境内の青面金剛は元文二年(1737)なので、神社としては270年以上は有りそうだ。
御祭神 不明(関係者に聞くのを忘れてしまいました)

五穀豊穣、子孫繁栄などを祈願して行われる大宮神社のあらい祭り(通称大根祭り)が、今年も12月14日に山武郡芝山町山田地区で行われました。160年の伝統だそうです。この祭りには前半と後半が存在し、しばしば後半の行事は紹介されるが、前半はエロ楽しい行事なので殆んど紹介されないようだ。しかし11月の週刊新潮でこれが紹介された為に、今年は見学客が多かったのかな?前半は寺跡(福性寺)に在る山田集会所で陰陽石ならぬ陰陽大根がチン座する座敷で行われ、見物客も一緒に食事を頂きます。その間は獅子が大根を銜えたりの大暴れ。でも皆さん楽しそうでした。この行事と殆んど同じ事を江戸時代に匝瑳市木積の白山神社で「嫁ならび」として行っていたそうで、この行事は地区への新入りの嫁に陰陽大根を見せ付けて、嫁をひやかす行事だったそうです。今ならセクハラですね。こちらは2007年に1度復活したそうですが、その後(2011年も)1度も開催してないようです。昼食が終わった頃になると子供も学校が終わり、子供も参加する後半の部が始まります。後半は宮司の社殿への突入を阻止する為に、子供(小学生の女の子が多かった)達が大根を投げつけて阻止します。宮司一派はゴザで大根を防ぎますが、結構思い切り投げつけているので、痛そうでした。更に社殿入り口に竹とカヤで造られた櫓に火を放ち、侵入を阻止して悪さ三昧ですが、これも子供が腕白だが元気に育っていることの証だそうです。最後は拝殿内で一部の子供達だけがお払いを受けたようですが、ここは暗くて良く分かりませんでした。恐らく現在千葉で行ってるのはこの神社だけですので、是非ともこれからも続けて欲しい行事です。

祭りの幟。旗は嘉永三年(1850)製作のレプリカ版ですね。

神社全景

燃やす前の櫓

青面金剛 元文二年製らしき青面金剛
手水舎 大正五年製らしき手水石

拝殿

本殿

木鼻

蟇股

天満宮


山田集会所。集会所は寺の跡地なので地蔵塔があり、福性寺と彫られていました。

六面地蔵塔 集会所近くの末社

宴会場内

御神体。集会所前の仮設テントの中には、大根製の御神体が。いい仕事してますね!

陰陽大根

何故か人参もあり

暴れる獅子。初めて見た獅子の暴走。興奮し過ぎて落としました。

昼食

武器製作中

投げつける大根 準備した武器

迎え撃つ子供達

飛ぶ大根

空を舞う大根。たまにカメラマンにも当たります。

大根で叩きます。滅多に出来ない事なので、子供達も目一杯大人をシバキ上げます。

逃げる宮司達。宮司の必死さが、撮影後になって分かりました。

点火された櫓

拝殿内での神事 160年前の旗

燃える櫓。竹が多いので、爆発音と共に燃えてました。

ほぼ終盤

風向きで1度焦げてしまった御神木。