安房洲(あわのす)神社

茂原市国府関852(平成20年3月2日)

東経140度15分10.01秒、北緯35度26分49.6秒に鎮座。

 この神社は、県別3万分の1の地図には「安戸洲神社」電子地図には「阿房淵神社」とありますが、千葉県総務部学事課「茂原市内宗教法人名簿」と、ちず丸に「安房洲神社」とあるので、その社名を使用します。
 入口の明神鳥居を潜ると、約130mあまりの参道は平坦地と石段が交互にあり、参道脇は杉の林から自然林の豊かな鎮守の杜へと移り変わっていきます。その参道途中には白木の明神鳥居が建ち、拝殿前は文久元年(1861)生まれの狛犬が護っています。本殿は三間社流造の大きく立派な造りです。

 案内が無く、勧請年月・縁起・沿革等は不明です。

御祭神 天太玉命

H25年6月8日、狛犬小僧さんよりメールを戴きました。圏央道建設の影響で境内は激変したようです。最後に追加してあります。ご覧下さい。

神社入口
参道入口の様子 参道途中の白木の明神鳥居
参道途中の様子 境内入口
文久元年(1861)生まれの狛犬
石の角を使って頭部を彫ってあるのは四国でずいぶん見ましたが、この狛犬制作者の石工さんも「もったいない」精神の旺盛な方の様で見事に石の角を利用した造りです。造りがよく似ていますから、市原市・犬成神社の狛犬(石工・安藤佐平治 嘉永7年(1854)11月吉日建立)と同じ石工さんでしょうか? やはり上向きで親に甘える子狛を連れた阿は威厳のある顔つきで、堂々と足を踏ん張った吽は穏やかな優しい顔をし、猫背でめいっぱい石の大きさを利用した造りです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(八幡村石工・佐平治 文久元年(1861)9月廿日建立)
拝殿
拝殿正面と狛犬
此処の注連縄は全て向かって右下がりになっています。一の鳥居だけ見たときには縄が緩んだのだろうと思ったのですが、二の鳥居も拝殿も全てがこのような状態だと、わざとこのように張ったのだろうと思わざるを得ません。何か言い伝えがあるのでしょうか?
三間社流造の本殿

以下、狛犬小僧さんより頂いた写真です。

神社の周囲。神社の西側を圏央道が通過しています。

境内

本殿。本殿裏側の御神木が無くなっています。

工事中の圏央道。本殿裏側からの風景。騒がしい神社に成りそうですね。

我が日本は「神の国・・・・」と言った首相がいたが、きっと口先だけだったのでしょう。土建屋の都合次第で、神はないがしろにされています。