南房総市千倉町南朝夷164(平成17年3月6日)
千倉町の小高い山裾に鎮座する高家神社。ここは全国でも珍しい「料理の神様」を祀る式内社です。詳細は由緒書き拡大写真でどうぞ。・・・という事でプロの料理人はもちろん、お料理上手になりたい女性なども数多く参拝、又調味料関係者、味噌醤油などの醸造業者等からも信仰を集めてきました。私もまだデジカメのない時代に一度参拝しているのでこんなに料理の腕があがったのかも?(ホントかな〜?)1000坪の広さをもつ神社には1200年以上もの歴史があり、最近では2000年9月に拝殿を改築し境内の整備も終わった様で、どうりで前回来た時とはかなり印象が違うと思いました。主祭神は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと 尊称・高倍神)天照大神・稲荷大神を併せ祀っています。
【庖丁式】
今からおよそ1100年余り昔、58代光孝天皇は料理に造詣が深く、光孝天皇の命により様々な料理をまとめて後世に伝えたのが四條流の祖、四條中納言藤原朝臣山陰卿でした。その時代から朝廷をはじめ、貴族社会の人々により、宮中行事として行われてきたのが、「庖丁儀式」です。
高家神社境内では、毎年、10月17日(旧神嘗祭)と11月23日(旧新嘗祭)に庖丁式の奉納が執り行われます。烏帽子、直垂をまとい、庖丁とまな箸を用い、一切手を触れることなく、鯉、真鯛、真魚鰹など、古式に則った所作と庖丁さばきで調理しています。
拝殿の左右にある庖丁塚。毎月17日に庖丁供養祭が行われます。
奉納灯籠にこんな素敵な狛犬さんが遊んでいました
本殿
境内から拝殿を仰ぐ
重厚な茅葺きの拝殿
入口の式内社の石碑
境内入口と靖国鳥居