莫越山(なこしやま)神社

南房総市沓見253(平成17年3月6日)

此処と同名の神社が丸山川上流・宮下の莫越山の麓に鎮座しており、山上に奥宮があるようです。此処の御祭神は手置帆負命 彦狹知命、相殿には彦火出見尊・豊玉姫命が祀られています。社伝によれば、神武天皇元年の創建。天富命が安房開拓で当地に来た時に、随行してきた天小民命、御道命が、祖神を祀ったのが始まりとされ、その後源頼朝が御台所の安産を祈願して社殿を造営し、神鏡・神田20町を寄進したとあります。
小高い丘の下に鳥居が建ち、少し急な階段を上ると、静かな濃い木々に囲まれた気持ちの良い境内。拝殿前方には巨大な礎石の様な不思議な石組みが置かれていました。ここは郷社として周辺地域の神輿の参集を仰ぐ神社で、神梅神社(かのうめ)ともいわれ、小屋安(こややす)様・祖神様と親しまれているようです。

何故か神社とは直角に
立てられた靖国鳥居

神社入口、神明鳥居。奥に結構な階段

境内より一段上の
玉垣に囲まれた靖国鳥居と拝殿

千木の乗っている本殿

境内社・若宮神社

謎の礎石

年輪を感じさせる枝振りの良いご神木

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