日枝神社

南房総市千倉町白間津(平成17年3月6日)

この神社は白間津の集落から狭い道路をくねくねと少し山側に入り、隣りにかっての別当寺・円正寺がある、海を望む段丘上に鎮座しています。創建は鎌倉時代以前の日延喜元年(901年)、御祭神は大山昨命で、農業の神様として古くから厚い信仰を受けてきました。祭礼が有名で国指定重要民俗文化財に指定されている四年毎の「白間津大祭(おおまち)」には平安時代から伝承されたと伝えられる五穀豊穣の祈願、雨乞いささら踊りが奉納されます。又、神輿のお浜出の神事もあります。
普通、日枝神社系は猿の神像が置いてあり無味乾燥な感じがするので余り好きにはなれないのですが、此処は山懐に抱かれた背景、城壁の様な造りの境内、大きく見事な枝振りのご神木、拝殿の彫刻、穏やかな狛犬など、訪れるものを充分に堪能させてくれる要素が沢山ある神社でした。

【白間津大祭(おおまち)】とは
千倉町白間津地区 日枝神社に伝わる4年に一度のお祭りです。国の無形民俗文化財に指定されています。京都や奈良から伝わったと言われ、猿楽の流れをくむ都の舞が房州のこの地で披露されます。今から千数百年前より開拓の成功を祝い故国から神霊を迎える為の儀式として行ったのが始まりとされています。だだ、その装いが華麗で、古式豊かな行事のため莫大な費用がかかるため、江戸中期に5年に一度とされ、現在では4年に一度となったのです。
日天・月天の「仲立」を中心に「ササラ」「トヒイライ」「エンヤボウ」「酒樽萬燈」の舞を奉納。天狗の面をかぶった猿田彦を先頭に、踊りの列が、浜の仮宮を目指す厳かな御浜下り。太い綱で神の宿る大幟を引く「オオナワタシ」。神に豊年満作を祈願した華麗な舞です。(NOJIMA’S ROOMより)

神社入口、明神鳥居

境内全景

城壁の様な石組みの上に建つ拝殿

覆い屋の中の本殿

拝殿の彫刻

牡丹の花をくわえた木鼻狛犬

拝殿軒下の悪戯っ子狛犬

幹が太く濃いみどりの葉が
生い茂った勢いのあるご神木

耳を伏せ村山眉毛のドッシリとした狛犬

灯籠にも狛犬さんが5匹、遊んでいました。

白間津踊り案内と
狛犬の拡大写真はこちらで