湯殿山神社

君津市長石(平成19年2月11日)

 この神社は163号線・根本信号から北に入り、根本と小糸大谷の境界あたりで二股を左に入り、犬の散歩の方くらいしか利用しないと思われる山あいの気持ちの良い道路を400m程進むと、左手に鎮座しています。この地域は江戸時代まで山岳信仰の出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)の修験道が盛んだった様ですが、明治になり修験道は政府から弾圧された為、やむを得ず御祭神を差し替えた社も多かったようです。此処は山間の目立たない場所だったので、その被害から何とか免れたのでしょうか?

石の祠
前方には湯殿山、両脇には月山、羽黒山の文字が彫られています。
建立年代不明の狛犬。社殿が文化15年(1818)3月建立となっていますので、もしかしたらその頃の建立かも知れません。多分、阿?の頭部が無く、吽も磨耗が激しく大まかな形しか判りません。小顔で尾が大きく太いのが特徴です。
神社前には紅梅の大木があり仄かな芳香を漂わせていました。