雨城八幡神社

君津市久留里(平成21年10月12日)

東経140度05分28.19秒、北緯35度17分03.70秒に鎮座。

 この神社は久留里城二の丸跡に建つ久留里城址資料館直下の薬師曲輪跡に鎮座しています。久留里城復元天守閣は標高145mの山頂にあり、中腹に造られた駐車場から久留里城址資料館までは約400mの登り坂となります。久留里城址資料館の裏側にある社地は小さく、神社の規模としては極小の部類に入りますが、入口の薬師曲輪跡からは近世三ノ丸や、北条との激戦地、小櫃川、山麓に祀られる久留里神社など、素晴らしい景色が楽しめます。

 この社に案内は無く、御祭神は八幡大神と思われますが、勧請年月・縁起・沿革等は不明です。

 久留里城は別名「雨城」(うじょう)と呼ばれています。「城の完成後、3日に一度、21回雨が降った」とか「この山にはよく霧がかかり、遠くから見ると雨が降っているように見え、城の姿が隠し覆われ敵の攻撃を受けにくかった」ともいわれています。
 久留里城の起源については「平安時代中期の猛将平将門の三男、東少輔頼胤が初めてこの地に砦を構えた」と伝えられていますが、確証はなく伝説と考えられています。 以後、明治4年秋の廃城まで中世には里見氏、近世には黒田氏をはじめ数々の城主の居城となってきました。

社頭
社号標 入口に建つ白木鳥居
社殿
社殿に架かる額 本殿
本殿目貫彫刻・龍
本殿木鼻・狛犬と象
 
久留里城復元天守閣