下諏訪神社

君津市清和市場266(平成19年2月11日)

 この神社は房総スカイライン東粟倉から国道465号線で鹿野山方面に向かい、西粟倉信号から北上し、市場の二股を右に行き約300m突き当たりを右折すると、左側に鎮座しています。隣接して、本社である長野県の諏訪大社に倣い上諏訪神社が鎮座し、上社・下社二社合わせて諏訪神社と呼ばれています。

 御祭神:八坂刀賣命
 例祭:8月第4日曜日・例大祭、12月5日・シシキリマチ
 由緒:旧郷社で、社伝では嘉祥元年(848)信州の諏訪大社から分霊勧請されたと伝えらています。以来、領主秋元氏や、代々の代官の祈願所として崇められたということです。
 8月の例大祭は「御近様の大祭(オチカンサマのオオマチ)」とも呼ばれ、鎌滝・市宿・清和市場・西粟倉・植畑地区の合同祭です。まず上社境内で幟旗が神前に奉納され、続いて清和市場地区の山車入り、鎌滝地区の神輿の練り歩き、子供神輿・太鼓が境内に入り囃子を演奏した後に清和市場・鎌滝地区の神楽獅子舞の奉納と続きます。その後下社にて、上社と全て同様な神事が執り行われます。
 12月5日のシシキリマチ神事は、豊作と鳥や獣から作物を守ることを祈願するお祭りです。その昔、猪や鹿が多くなりすぎ、農作物に害を与える為、困った村民達が10日間にわたり狩猟をし、獲物を神前に供え、御狩祭を開いたのが起こりだそうで、その為この社は、別名「御狩(みかり)大明神」とも呼ばれています。

神社入口 社号標「郷社 下諏訪神社」
寛政元年(1789)生まれの江戸尾立ち狛犬。
吽の顎髭が個性的で素敵です。
私的にはこの地域でこの時期に造られた狛犬の中では、
一番出来の良い狛犬だと思っており、愛嬌のある顔つきが好きです。
保存状態も良好で、かなり繊細な線も綺麗に見えます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(寛政元年(1789)11月吉日建立)
拝殿 本殿正面
拝殿の木鼻、狛犬と象
境内社・諏訪社 拝殿前から振り返ると
上社の正面が良く見えます。